世界でのダウンロード数が5億件を突破した超人気スマホゲーム「ポケモンGO」。プレーヤーがポケモンGOで遊んで歩いた距離を合計すると、地球約11万周、あるいは地球から冥王星までの距離にほぼ等しい46億キロにもなったそうです。日本での総ダウンロード数は発表されていないのですが、配信初日だけで1000万を超えたという報道もあり、今は数千万人単位になっていることは間違いないでしょう。

 風が吹けば桶屋がもうかるではないですが、ポケモンGOのユーザーが増えることで発生しているいろいろな現象を見てみたいと思います。

●コラボでマックは売上↑ソフトバンクも追随

 まずわかりやすいところでいうと、店舗がポケストップ(アイテムを収集できる場所)やジム(ポケモン同士を戦わせる場所)になっているマクドナルド。日本国内でポケモンGOは7月22日から配信スタートしたのですが、7月の既存店売上高は対前年比26.パーセント増。8月も15.9パーセント増と高い伸び率をキープしています。このブームに乗り遅れてなるものかと、ソフトバンク、ワイモバイルの販売店(全国に約3700か所)もポケモンGOと連携することを発表しています。

 これは企業の主体的なコラボで売り上げが伸びたケースですが、ある意味“タナボタ”で恩恵を預かった施設もあります。JR錦糸町駅近くにある錦糸公園はポケストップやレアモンスターが豊富とあって、「聖地」として評判に。その結果、錦糸公園の隣にある商業施設「オリナス錦糸町」は7月22日から8月31日までの来館者数が前年に比べ13パーセント増、売上高は5パーセント増となったそうです。なかでも注目は錦糸公園に面した南側の入口で、そこからの来館者数は32パーセント増、多い日は80パーセント増と2倍近くにまでなったとのことで、笑いが止まらなかったことでしょう。

 経済効果とは違いますが、位置情報という点での相性の良さを生かしたのはグルメアプリの「ホットペッパーグルメ」。アプリのトップページに「レアポケモン生息地まとめ」をでかでかと掲載し、付近のお店情報もセットで紹介しています。ただ、9月14日に確認した時点では情報の最終更新が8月8日となっており、ポケモンのラインナップもイマイチなのが惜しいところでしょうか。ポケモンGO情報更新用のスタッフがいれば、期待したいところです。

●意外?訪問者増えて自殺防止効果も

 個人レベルでは、ポケモンGOのまとめサイト運営で大儲けした管理人もいるようですし、電池を著しく消費することから、充電器を時間貸しするサービスを提供した人もいたようです。そして、意外なところでは自殺防止にも貢献しています。福井新聞が9月9日に報じた記事によると、自殺の名所として知られる東尋坊にポケストップが多数あることから訪れる人が増え、7月22日から9月7日まで周辺で身元不明死体は発見されていないとのことです。

 歩きスマホを誘発しやすいことから各地で事故が起こっているというニュースはよく見かけますし、ポケストップとして設定されている史跡や私有地などへの立ち入りも問題視されていることは事実です。ただ、ポジティブな効果もこれだけ多く出ているということは注目に値するのではないでしょうか。