最近では出世にまったく興味のないサラリーマンが増えていると聞きます。しかし、まわりの友人や同期が自分より先にどんどん出世していくと、ときには焦りを感じることもあるはず。特に、役職がついたり管理職に突入したりする40歳前後では、今まで横並びだった同世代の中で、少しずつ出世する人と出世しない人の差が見えてくるもの。その「差」には、いったいどんな特徴があるのでしょうか。

 今回は、「出世」を見極めるプロともいえる、企業の人事部の方や転職エージェントの役員、また、多くの部下を持ち人事権も握っている若手管理職のみなさんに、出世できなそうな人の特徴を教えていただきました。

●「出世できない人だ」と見られる、4つの特徴とは

1・体力がなく、会社を休みがちな人
 リーダー職や責任のあるポジションにつく社員は、他の社員や部下の見本となり管理もしなくてはなりません。ですから、体が弱く欠勤が多い人は、いくら仕事ができても簡単には出世させられないといいます。歴史の長い企業には「自分の健康管理ができない人には、部下の管理もできない」という見方が根強く残っており、体力のある体育会系の人が重宝される傾向がある、と転職エージェント会社の方が語ってくれました。

 最近ではカウンセリングなども取り入れ、社員の健康面や精神面のケアへの重要性を再確認している企業も増え、健康に不安要素のある人には「無理をさせない」という風潮も。

2・女性社員に好かれない人
 上司や目上の人に好かれない人はもちろん、女性社員に嫌われる人もまた出世しにくいとのこと。人事部在籍の女性が語ってくれたのは「女性のほうが、あの人がどうした、この人がどうした、と社内事情に詳しい。噂話レベルのものもあっという間に広まりますし、その人の評価や評判として浸透してしまうことも」ということ。女性に嫌われると、セクハラやパワハラといったトラブルにも発展しやすくなるため、いかに女性社員との良好な関係を保てるかどうかも出世の大きな鍵。

 しかし、女性にモテ過ぎる男性社員は、同性からの嫉妬で足を引っ張られることもあるので注意が必要です。

3・他人に仕事を振れず、抱えてしまう人
 責任感が強く、なんでも他人任せにできない完璧主義な人は、仕事熱心で能力も高い社員のはずです。しかし、それゆえに1人で仕事を抱え込みがち。本人になにかトラブルがあったとき、まわりがフォローしたり引き継いだりすることも困難になり、仕事が回らなくなり自滅してしまうことも。このような自己完結型のタイプは、どんなに仕事ができても「人を動かすことができない」と見られ、出世せずに終わってしまう人も多いそうです。

 それぞれが自分の仕事をしながらも、会社は集合体である組織です。部下や仲間に仕事を振り、いい意味で彼らを巻き込み、面倒を見ながら教育、あるいは育成をしていくことが、偉くなる人に共通するポイントなのだそう。

4・声が小さく、個性や能力をアピールできない人
 少々だらしなくても、ミスが人より多くても、わかりやすい業績や得意分野があると「あいつは頑張っている」と周りから評価されやすい、と30代で部長となり多くの部下を抱える男性Yさんは言います。逆に、コツコツ真面目に頑張っていても、自分がどんな仕事をしているのかというアピールが苦手だったり、自主的に意見を言わないタイプは「あいつは何をしているんだ?」と、目立たない=何もしていない?と見なされてしまい、出世が遠のくとのこと。

 なんと、そんな控え目な姿勢の社員は、実際に声も小さい人が多いそう。まずは、大きい声で話すことを心掛けてみるのもいいかもしれません。

●「仕事の能力が高い人=出世する人」とは限らない

 今回お話をうかがって感じたのは、「仕事の能力が高い人=出世する人」とは限らないということ。たとえ仕事はそこそこだとしても、出世する人には仲間や同僚から頼りにされるタフさと安心感があるようです。そして、組織のなかで自分の居場所と存在感を出せる場を持つ人のほうが、早々に出世していくという印象があります。

 出る杭は打たれる、と恐れず、個性やキャラクターを周りに見せていくことが、出世への近道なのかもしれませんね