今年の定期健康診断はお済みでしょうか。まだこれからという方、夏の無茶を持ち越しているのなら、結果が心配になるでしょう。会社員であれば、健康診断の前日に出張や接待など、飲みの予定が入ってしまうケースも少なくありません。再検査になってしまうと気が重く、ストレスも増大します。前日の夕食は、食べない、検査当日は、朝早くに起き、有酸素運動をみっちり行うという方法もあるようですが、事前対策で健診数値をガツンと下げて、スマートにクリアする方法を調べてみました。

●肝臓系の数値対策は?

 中高年サラリーマンの検診再検査のリスクが最も高いのが、GOT、GPT、γ-GTPといった肝機能の酵素の働きを示す数値です。ご存じの方も多いと思いますが、お酒などアルコールの摂取量によって変化します。数値が気になる人は、健康診断の1週間前から飲酒しないという対策が有効です。加えて、鼻炎薬や頭痛薬なども数値に影響を与えることから、検診1週間前よりなるべく飲まないほうがよいでしょう。もし、飲んでしまったら、ヘパリーゼなどでガツンと下がるケースもSNSやブログで報告されてはいますが、遅くとも1週間前からの改善をオススメします。

●高血圧対策は?

 日常的な栄養バランスが重要で、ビタミンとミネラルが多い食品を食べると、血圧は平均的な範囲におさまるでしょう。高血圧が気になる方は、検診一カ月前から、塩分と脂質徹底的に抑えた食事を心がけましょう。コンニャクやキノコなどの食物繊維が多い食品も有効です。食物繊維はナトリウムに付着して、体外に排出する働きがあるため、血圧を下げる効果が期待できます。緊張やストレスも影響しますので、前日は十分な睡眠を取って、リラックスしましょう。加えて、検査前の軽いストレッチや深呼吸も効果的です。

●総コレステロール対策は?

 総コレステロールが増えることのリスクは、血管に付着して血流が滞り、心臓や臓器などの機能不全です。中性脂肪の増加も、善玉のHDLコレステロールを減らし、LDLコレステロールを増やすことから、血液循環悪化の連動要因として要注意です。検診までに。数値を下げたい人は、健康診断の1カ月前から食事の分量を控えめにすることで効果が期待できます。肉を控えて、魚を食べるとさらに効果的です。健康診断の1週間前から魚を食べ続け、食物繊維を多く摂ると、腸内の中性脂肪が排出されることから、その効果が期待できます。そして絶対NGなのが、アルコールです。理由は、肝臓で中性脂肪を増加させるためです。加えて、菓子類や果物も中性脂肪に変わりやすいので、控えるようにしましょう

●貧血対策は?

 貧血は、ヘマトクリット、ヘモグロビン、赤血球、血清鉄が減少することで、体全体が酸素不足になる状態です。酸素不足になると、動悸、息切れ、倦怠感、頭痛、爪が割れやすくなるなどさまざまな問題が起こります。貧血の自覚症状がある場合は、健診の1週間前くらいから、レバーを中心とした肉類や魚介類などを中心とした食事から鉄分を小まめに補給すると、基準値に収まりやすくなるでしょう。体に吸収されにくい鉄分が多く含まれている野菜や海藻類は、タンパク質やビタミンCと一緒に摂ることで、鉄分の吸収量が高まります。逆に、タンニンが含まれたコーヒーや紅茶は、鉄分の吸収を阻害するため、健康診断の1週間前くらいからは控えるようにしましょう。


●尿蛋白・尿糖・尿潜血対策は?

 尿検査による尿蛋白・尿糖・尿潜血の数値は、腎臓・尿路・前立腺に関する様々な病気のリスクが判明し、糖尿病や肝臓病を知ることができる重要な項目です。腎臓は薬で治療することが難しい臓器です。腎臓にとって良い栄養素は、「オルニチン」と「カリウム」です。健診の1週間前くらいから、塩分を控えつつ、「本しめじ」「しじみ」「バナナ」などで「オルニチン」と「カリウム」を摂ることをオススメします。
 また、筋トレなどでプロテインを飲んでいる一見健康な方も、タンパク質過剰摂取により、尿蛋白が擬陽性(±)判定されることがあることから、健診の1週間くらい前からプロテインやタンパク質の摂取を控えるようにしましょう。

 最後に、億劫な再検査からその場しのぎに対策したくなる定期健康診断ですが、すべて生活習慣の改善のキッカケとして、特に食生活を見なおし、病気のリスクヘッジとして活用することを肝に銘じましょう。