Googleで検索すれば、探したいサイトや情報がすぐに出てくる。インターネット黎明期では考えられなかったことです。ともすれば、検索サイトはウェブ上にあるすべての情報を掌握しているようにも思えてしまいますが、実はGoogleで検索できるのはごくごく一部なのです。

●検索できるサイトは全体のわずか1%!?

 ニュースサイトやブログなど通常検索で行き着くことができるサイトを「サーフェイスウェブ」と呼びます。つまり表面にあるサイトということですね。一方、検索ではたどり着けないサイトは「ディープウェブ」です。『闇(ダーク)ウェブ』(文春新書)によると、「サーフェイスウェブ」はインターネット全体でわずか1パーセントだといいます。

 ただ、「ディープウェブ」がすべて怪しい、危険なページというわけではありません。検索サイトで見つからないページとしては、例えばgmailや楽天、あるいはフェイスブックなどのマイページ的な部分は当然、検索で見つからないですよね。IDやパスワードなどで守られたページも「ディープウェブ」です。その中でも容易にアクセスできない、奥底に存在するものが「闇(ダーク)ウェブ」と呼ばれるものなのです。

 「ディープウェブ」は、IDやパスワード、IPアドレスなどが条件に合えば通常のブラウザーでアクセスできるのに対し、「闇ウェブ」は接続経路を匿名化する「Tor」、「フリーネット」といった手段を使わないと特殊な通信方法を使わないとアクセスすることすらできません。

●アンダーグラウンドな取引が横行

 では「闇ウェブ」にはどのようなコンテンツがあるのでしょうか?

 そこはまさにアンダーグラウンドの世界。違法薬物、児童ポルノ、偽造ID、銃や個人情報などの売買が行われています。探知されにくいことから、イスラム国のサイトが存在しているという説もあります。ちなみに、セキュリティソフト販売のトレンドマイクロが発表したレポート「日本サイバー犯罪アンダーグラウンドの実態調査」によると、最も高額な偽造パスポートは米国で100ドル。日本は700ドルだそうです。

 違法な取引が横行しているだけに、クレジットカードや銀行振り込みではなく、ビットコインなど仮想通貨を使うことが主流です。というのも、ビットコインは極めて匿名性が高く、取引から足がつきにくいため好まれるようです。

 普通にインターネットを利用しているだけなら、「闇ウェブ」に触れることはまずないでしょう。ですが、アクセスしようと思えばさして遠い場所にあるわけではないことも事実。ここまで伝えておきながら何ですが、決して興味本位ではのぞかないようにしてください。痛い目に遭ってから後悔しても遅いのですから。


<参考文献・参考サイト>
『闇ウェブ』(セキュリティ集団スプラウト著、文春新書)
・日本サイバー犯罪アンダーグラウンドの実態調査
http://blog.trendmicro.co.jp/archives/12349