稲田朋美防衛相が国会で集中砲火を浴びている。過去の雑誌対談で核保有を「国家戦略として検討すべきだ」と述べたことに対し、民進党・辻元清美氏から追及を受け、発言を撤回するかどうか迫られた。さらには靖国参拝を回避するためにジプチへ出張したのかどうかについても質問を受けた。ここでは「涙目」になったという指摘も出た。日本共産党の小池晃氏からは520万円分の白紙領収書について「架空ではないということを証明するために領収書ってものはある」と指摘された。さらには民進党・大野元裕元氏から「駆けつけ警護」について「衝突」と「戦闘」の定義をするよう求められ、しどろもどろになるシーンも。

15日に放送された『みのもんたのよるバズ!』(AbemaTV)では、「安倍政権のアキレス腱、なぜ彼女は集中砲火を浴びる」と題され、政治評論家の有馬晴海氏が登場。まずは5つの理由を挙げた。

【1】異例のスピード出世:2005年に小泉チルドレンとして初当選。2012年に内閣府の特命担当大臣として行革を担当。2016年には当選4回で防衛大臣になった。

「大臣になるまでには5回当選が必要だとされています。5回生というのは大体15年ですね。稲田さんは7年でなった。そのうち3年は民主党政権でしたので、4年の与党経験で大臣になったのはスピード出世。世の中で言われているのは、安倍さんが育てたい人物ということで、ポストを与えて育てているのでは、ということです」(有馬氏)

【2】ダテ眼鏡をかけ、網タイツはレディ・ガガ愛用メーカーの超高級品

36個持っているというメガネは地元・福井の特産品であるため、地元振興のためにアピールしている。網タイツについてスタジオでは「そこは別に突っ込むところではない」といった声も。

【3】自衛隊視察で物議:今年8月、海自潜水艦視察をハイヒールで行った。8月の陸自視察、ピンクのストライプの服を着て物議を醸した。

「国の要職ですので、目立つやり方とか、気になるような恰好はしない方がいいのでは、という解釈でしょう」(有馬氏)

これに対し、番組コメンテーターを務めたアイドルグループ・仮面少女の桜雪は「好感度は上がるかもしれないが、自分をうまく演出できるかはどうかな?」と語り、コラムニストの吉木誉絵氏も「ここまで言われると控えなくてはいけないのかな」と賛同した。漫画家・倉田真由美氏は「歩き回る時はハイヒールだと不適切かな。まず、疲れますよね」とこれまた疑問を投げかけた。

【4】野党論客とバトル:前出の通り、辻元氏、小池氏、大野氏、さらには蓮舫氏、社民党・福島みずほ氏から厳しい追及を受けた。

「集中砲火のターゲットになってしまった。答え方に問題あったかどうかについては、経験不足というのがあると思います。先ほど15年議員を経験しないと大臣になれないもの、と言いました。これは、色々勉強しなくては務まらないということです。稲田さんの出世は凄いとも言えますが、内容が伴っているかどうかというのが追及されています」

ただし、これに対しては吉木氏が稲田氏を擁護した。

「辻元さんが(靖国における)戦没者追悼(の是非)に関する意見を言いました。辻元さんが靖国へ行ってる人だったら言う資格があります。靖国は、稲田さんが大事にしているところで、戦没者に対する慰霊の気持ちです。本人は絶対に行きたい。どうしても行きたい。そこを突かれたのが悔しかったので、あのように涙を流したのではないでしょうか」

しかし、有馬氏は「経済、防衛、国がどういう方向で行くか分かっていないのに安易に発言するのはおかしい。大臣が泣くのは国益にかかわること。納得できる回答をしなくてはいけないのです。」と立場の重要性を指摘した。

【5】なぜ集中砲火される? その結論3つ

理由1:安倍政権のシンボル的存在

理由2:防衛政策に不慣れで攻めやすい

理由3:解散風が吹く中、稲田氏を攻撃すればメディアが大きく取り上げてくれるため、野党議員のアピールの場になっている。

有馬氏は3つ目の理由については「結局は選挙対策じゃないかという話ですね。野党の点数稼ぎになっている。質問も『攻撃型』になっています。また、稲田さんは安倍首相の後継者と言われていますが、今回の答弁により、まだ経験不足かな、と党内で思われたかもしれないですね」

また、有馬氏は1月の解散可能性が高い理由として、衆院選の区割り変更が確定するのが5月のために、その前に解散をやってしまおう、という話になっているのだと述べた。