全国で事故が相次いでいる組体操について、和歌山県田辺・西牟婁の小学校は今秋の運動会で「ピラミッド」の高さを最高5段に抑制している。昨年の最高は7段だったが、高さより安全性や表現性を優先する傾向が強まった。

 組体操は学習指導要領にないが、「協力して取り組むので一体感が生まれる」「競争がメインの競技と異なる達成感がある」などとして、運動会で人気のプログラム。一方で例年、捻挫や打撲などのけがをする児童が出ている。田辺市では昨年13件あった。

 県教委は今春、組体操で「高い位置に上る技」「1人に多大な負荷のかかる技」は特に配慮が必要とし、「確実な安全確保」を求めた。各市町教委も安全管理の徹底を通知。白浜町教委はピラミッドの高さを5段までに制限した。

 こうした動きを受け、6年生が7段に臨んでいた田辺市の会津小と田辺第二小は、今年5段に変更する。昨年6段だった田辺第三小、上秋津小、三栖小も5段の予定。学校関係者は「実施の判断は委ねられているが、『確実に安全』の言葉は重い」と話す。