和歌山県田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で24日、自然の恵みに感謝し、熊野本宮温泉郷の繁栄を願う「献湯祭」が営まれた。5年前の紀伊半島大水害で落ち込んだ同温泉郷の宿泊客数は昨年で水害前の状態にほぼ回復。今年は外国人観光客の増加を受け、昨年を上回るペースで推移しているという。

 熊野本宮観光協会(菊池博子会長)の行事。温泉郷(湯の峰、川湯、渡瀬)にある旅館や民宿など16施設の関係者が、この日最初にくんだ一番湯を持参し、大だるに注いで供えた。巫女(みこ)の舞も奉納され、関係者が玉串をささげた。

 九鬼宮司(60)は「世界に誇る温泉。来られる方の思いを受け止め、いで湯をしっかりと守っていただきたい」などとあいさつ。境内では、熊野本宮女将の会が川湯温泉の湯で入れたコーヒーを参拝者らに振る舞った。