ゲノム研究に取り組む、かずさDNA研究所(千葉県木更津市)が、不老不死といわれるニホンベニクラゲが若返る途中で遺伝子の働きを制御するタンパク質が多く発現していることなどを突き止めた。研究に協力した京都大学瀬戸臨海実験所(和歌山県白浜町)の久保田信准教授は「若返りのメカニズム解明への基礎となる」と話している。

 久保田准教授によると、老衰や成熟、未成熟などさまざまな状態のクラゲから、ポリプと呼ばれる若い世代に繰り返し戻れるという。この若返りの仕組みの解明は、細胞の再生や脱分化の理解にもつながると期待されている。しかし、ベニクラゲ類はゲノム解析が進んでおらず、若返る時にどのような遺伝子がどのように発現しているか分かっていなかった。

 久保田准教授は「世界初の若返りの分子学的成果が得られた。今後はゲノムも明らかにして、より具体的な若返りの秘密に少しでも迫ってほしい」と期待している。