和歌山県田辺市神島台の老人ホーム「シニアホーム鯨洋」の入所者は、リハビリテーションの一つとして工作に取り組んでいる。作ったおもちゃや人形は、地域の子どもにプレゼントするなどして交流にも役立てている。

 「鯨洋」は、2011年に開所した医療法人「玄竜会」の介護付き有料老人ホーム。開所当時から、作業療法士の児野和徳さん(48)主導でリハビリに物作りを取り入れている。心身機能の向上や他の入所者との交流、自発的な活動を促す環境をつくろうと取り組んでいる。

 作る物は、人形や貼り絵などさまざま。作る物や作り方は全て児野さんが考えており、入所者に合わせてできるだけ簡単に作れるよう工夫しているという。

 工作は新聞紙や風船、段ボール、和紙などを使い、表面にアクリル絵の具やニスを塗ったり、フェルトを貼り付けたりして仕上げる。これまで金魚やカエル、大河ドラマ「真田丸」にちなんだ甲冑(かっちゅう)、六文銭をあしらったかぶとを着けたクマを作った。現在は、大作となる「お城」にも取り組んでいる。

 このほど、上富田町の放課後子ども教室「上富田地域ふれあいルーム」にロボットやパンダ、金魚の形をした張り子16個を寄贈。白い和紙を貼り付けたままで、子どもたちが思い思いに色を付けたり、顔を描いたりして人形を仕上げた。