和歌山県すさみ町の山間地で、山野草のキイジョウロウホトトギス(ユリ科)が咲き始めた。団体や個人がそれぞれ地域おこしを兼ねて丹精込めて栽培しており、見頃となる今週末には催しも計画している。

 同町佐本地域では、住民有志15人で生産組合をつくり、栽培している。

 組合員の一人、中露一清さん(81)宅=佐本追川=の石垣では、黄色い花が咲き始めている。「今年の夏は暑く、枯れてしまったものも多かったが、咲き具合はまずまずではないか。この花が咲くと『秋が来たな』という感じがする」と話している。

 組合長の桜井明さん(68)=佐本深谷=によると、日光の当たり具合や気温など環境によって育ち方はがらりと変わるという。絶滅が心配されていることもあり、桜井さんは「どうすれば残していけるのか、試行錯誤はずっと続いている」と話している。