和歌山県紀南地方に秋祭りの季節がやって来た。田辺市中辺路町栗栖川の杵荒(きなら)神社と上富田町市ノ瀬の春日神社の例祭では、地元の住民らが芝居を奉納する。本番まであとわずかとなり、稽古に熱が入っている。

 杵荒神社では、地域住民でつくる「杵荒神社祭典奉納芝居実行委員会」(宮井章実行委員長)が8、9日の奉納に向け、9月中旬から芝居の稽古に励んでいる。

 今年は時代人情劇の「浪六住家の段」(8日)と時代剣劇の「百本杭の仇討ち」(9日)の2演目を奉納。14人の役者のほか、音響や大道具、着付けといったスタッフ約20人が裏方として支える。

 春日神社の奉納芝居は地元の青年団員が演じていたが、現在は中学生から50代までの町民約30人が参加。

 今年は12日に「兄弟仁義」、13日に「国定忠治」を上演する。両日とも午後7時半から。兄弟仁義は13年ぶり、国定忠治は初めての上演。出演者らは9月初旬から毎晩、稽古に励んでいる。