和歌山県田辺市熊野の百間山渓谷近くの谷筋で、鮮やかなだいだい色の羽を持つ南方系の「アカギカメムシ」(キンカメムシ科)が見つかった。県立自然博物館(海南市)の松野茂富学芸員は「近年、紀南地方から問い合わせが相次いでおり、和歌山で定着した可能性がある」と話している。

 3日、昆虫に詳しい深見訓士さん(56)=田辺市下三栖=が造林作業をしていて、アカメガシワの葉に付いているのに気付いた。全長約2・5センチと本土のカメムシ類では最大級。羽のだいだい色に加え、胸部のメタリックグリーンが鮮やか。胸の両端にはとげがある。

 このカメムシは、南西諸島やインドネシア、マレーシアなどの熱帯、亜熱帯域に分布する。四国などで目撃情報はあるが、本州では珍しい。