生産量日本一を誇る和歌山県産サカキ(ツバキ科)に、吸汁被害をもたらしていた“犯人”が、オビヒメヨコバイ族の一種であることが分かった。県林業試験場(上富田町)が明らかにした。新種の可能性が高く、試験場では生態解明に向けた基礎調査を始める。

 この虫は体長4ミリ弱。2013年の昆虫学会で、九州大学大学院生の大原直通博士が未記載種として報告。その情報を基に試験場は、県内のサカキで捕獲した虫を九州大学に送って同定を依頼、同種と判明した。現在、新種記載に向け、大原博士が論文の準備を進めている。サカキの吸汁被害について県内ではシキミグンバイムシの仕業と考えられたこともあった。

 試験場は「一刻も早く生態を明らかにして防除につなげたい」と話しており、今後、発生消長調査や飼育調査などをしていく。また、同じ被害に悩んでいる他府県にも連携を呼び掛けるという。