農林業に被害を及ぼすニホンジカの生息数増を抑えようと、和歌山県は2月から3月末まで、紀南を中心に県内6カ所で夜間銃猟を実施する。2015年度に全国で初めて導入。実績は少なかったが、本年度は地域を増やすなど捕獲機会増や効率化を図り、新たな捕獲方法の確立を目指す。

 事業は県が「県猟友会」に委託し、夜間銃猟の認定を受けた会員が猟に従事する。期間中の出猟は1カ所当たり2週間に1、2回で、時間は15年度は日没から1時間程度だったが、午後10時まで延長した。

 効率化も図る。1地域に1カ所だけだった餌場を最大10カ所程度に増加し、猟師が車で巡回する形にする。また、事前に監視カメラで調べた出没しやすい時間帯を狙う。

 実施場所も15年度の2倍の6カ所に増やす。生息数が多く、安全が確保される田辺市中辺路町水上地区、同市龍神村北東地区、同市本宮町三越地区、古座川町池野山地区、日高町原谷地区、紀美野町旧美里地区。捕獲目標は1カ所当たり20匹の計120匹。

 15年度は田辺市中辺路町水上地区、すさみ町江住地区、古座川町西川地区で実施。2月中旬から3月末まで、1カ所当たり20匹の捕獲を目標にしていたが、実績は合計で6匹だった。