和歌山県田辺市龍神村柳瀬の山中で成人男性の遺体が見つかった事件で県警は13日、殺害されていたのは龍神村安井、大工の場谷忠善さん(50)だったと発表した。場谷さんは昨年12月ごろから行方が分からなくなっており、家族には「連帯保証人になった」などとメールが届いていたという。県警は、場谷さんが金銭トラブルに巻き込まれた可能性もあるとみて、行方不明後の足取りなどを調べる。

 県警によると、遺体の発見時に身に着けていたブレスレットを公開したところ、見覚えがあると場谷さんの知人から12日に情報提供があった。親族に確認したところ、身体的な特徴と歯の治療痕が一致したという。

 場谷さんは、上富田町に住む長女家族と同居していたが、場谷さんのメールアドレスから長女宛てに「連帯保証人になって、他の場所で働かなくてはならなくなった。探さないでほしい」などとメールが届いていた。捜索願は出ていなかった。

 場谷さんの遺体は10日、田辺市龍神村柳瀬の県道沿いの斜面で、ブルーシートにくるまれ、上からビニールひもで縛られた状態で見つかった。司法解剖の結果、死因は右肩上部の後ろ側にあった刺し傷による出血性ショックとみられ、昨年12月末ごろに死亡したと推定されている。

 現場は虎ケ峰トンネルから北に1・2キロ付近。県道から約6メートル下の斜面に遺棄されていた。