卵とピーナッツは生後4〜6か月から摂取することで、それぞれに由来する食物アレルギー発症リスクを低下させることができることを確認したと、英インペリアル・カレッジ・ロンドンやアバディーン大学、カーディフ大学、オックスフォード大学、ノッティンガム大学など英国の複数の大学による共同研究チームが発表した。

今回の発表は、米国で、乳幼児がピーナッツを早期摂取すると食物アレルギーリスクが低下するとの研究が相次いで報告されていることを受け、英国政府で食品分野の公衆衛生維持・監督を担う英国食品基準庁が、英国内の大学に検証を委託したもの。

英国でもこの30年間で食品アレルギーの子どもが増加しており、20人に1人は、ピーナッツ、卵、牛乳、小麦のいずれかに由来するアレルギーを発症しているという。

研究は、1946〜2016年に発表された、食品とアレルギー、免疫システムの関係を調査している論文1万6289件から、信頼性が高いと確認された論文146件を分析。

その結果、生後4〜6か月の間に卵を食べ始めた子どもは、それ以降に食べた子どもに比べ卵アレルギー発症リスクが40%低下。さらに、4〜11か月の間にピーナッツを食べた子どもは、そうでない子どもに比べリスクが70%以上低下していた。

牛乳、貝を含む魚類、アーモンドを含む木の実、小麦については、早期摂取でリスクを軽減できるとするエビデンス(科学的証拠)は確認できなかったという。

研究者のひとりであるロバート・ボイル博士は、今回の研究では早期摂取がアレルギー発症の原因となるのではないかとの視点での検証はしておらず、食品アレルギーを含めた何らかのアレルギー発症が確認されている乳幼児では、接種前にまず医療機関で診察を受けるようコメント。

調査結果を受けて英国食品基準庁は、卵とピーナッツの早期摂取の利点は認めつつ、「(英国政府のガイドラインに従い)生後6か月までは母乳などミルクを主体とし、その後の摂取を検討してもらいたい」としている。発表は、2016年9月20日、米国医師会誌「JAMA」オンライン版に掲載された。

参考論文
Timing of Allergenic Food Introduction to the Infant Diet and Risk of Allergic or Autoimmune Disease.
DOI: 10.1001/jama.2016.12623 PMID:27654604

(Aging Style)