毎日のごはんを変えると、運気もガラリと変わることをご存じですか? 開運料理人のちこさんにその“神様ごはん”の極意を聞きました。

今回はその中で、基本でありつつ、別格の開運力を秘めた、おむすびに注目。ただ米をといで炊くのでさえ、ちこさんの解釈はドラマティック。

「米と水を睦み合う男女と見立てます。例えば、お米を水ですすぐ最初の瞬間とは、出会いの時。乾いたお米が初めて水を吸う際には、周囲の“気”も一緒に吸収するので神妙に行います」

そんな“睦み合う男女”が生み出すのは、赤子のようなつやつやご飯。米を炊くのに必要となる「米、水、塩」は、すべて神様にお供えするもの。“むすび”とは万物を生み出すという意味の古語ですが、おむすびは天の力が凝縮された生命力の塊なのです。

そんな“光のおむすび”の作り方を伝授してくれました。

【材料(おむすび小サイズ13〜14個分)】
米…2合、天然塩…適宜、水…360cc

【道具】
ボウル、ざる、土鍋、しゃもじ。精米具合は好みでOKですが(ここでは白米を使用)、無農薬米が理想。水は、浄水かミネラルウォーターや湧水を。塩は、炊く際に入れる塩とおむすびを握る塩とで使い分けるとベター。

【作り方】
(1)流水だと米粒が流れることがあるため、米を入れたざるごとボウルのため水に静かに入れ、優しく混ぜる。意識を集中して、お米を水に触れさせ、“禊”のように行う。

(2)軽く水を切ったお米を土鍋に入れ、水をそそぐ。(1)であえて、糠を落とすほどとがないため、水が白濁するが、糠もお米の一部。汚れ、という先入観を取り払って。

(3)サラッとした焼き塩をひとつまみ入れ、一度だけ底の方から米を混ぜ返す。米と水の力をより引き出すため、お店では「キパワーソルト」という浄化力の高い塩を使用。

(4)火にかけている間は、なるべく炊きあがりまで土鍋から離れず、ご飯に気を向けておく。気温によっては8分より前に鍋が噴くのでその際は早めに弱火に切り替える。

(5)土鍋の音に耳を澄ますと、水の温度が高まって米に火が通っていき、ふと音が変わる瞬間がある。それが弱火にする頃合い。その後、鍋からブクブク泡が噴き出してくる。

(6)蒸らしの間に、握るための塩と水を準備。熱々のご飯を握るので、氷水がおすすめ。塩は、粒が粗く、甘みを感じるような海塩を。ちこさんの店では「皇帝塩」を使用。

(7)蓋を開ける瞬間がとても大切。真っ白な湯気とともに、光が飛び出してくるようなイメージを持って。生まれたての赤ちゃんを抱き起こすような気持ちで優しく混ぜる。

(8)氷水に手をつけ、塩を適宜手に溶かし、熱々を握る。最初はお団子を丸めるような転がす動き。徐々に手の中で弾ませ、1個につき30〜35秒ほどかけておむすび型に。

◇ちこさん 開運料理人。17歳で人生をも変える“開運料理”に開眼。2006年、大阪・枚方市に『御食事ゆにわ』をオープン。最新刊は『運気を上げるごはんのひみつ−食事のエネルギーを高めるゆにわの作法−』(PHP研究所 1500円)。


※『anan』2016年10月12日号より。写真・吉村規子 文・三枝陽子