良い睡眠がもたらすもの。それは美肌や健康だけではありません。実は私たちの魂を浄化し、生まれ変わらせているのも、夜の眠りの時間なのです。ケガレを祓い、ピュアな心と体で運気を上げるための睡眠の新習慣を、古神道数秘術家・中井耀香さんが教えてくれました。

■寝る前に湯船に浸かる。
「入浴は、ケガレを流す一番の方法。シャワーで済ませず、一日の終わりは湯船に浸かりましょう」。シャンプーも、夜するのがベスト。「髪は神に通じ、霊的な力が宿るところです。悪い気が溜まる前に、しっかりと洗い流しておきたいもの。さらに、気の出入り口である肩甲骨の間にシャワーを当てておくと、邪気の侵入を防げます。足や手にも同じく気孔があるので、入浴する時間がないときは、手足をお湯で清めるだけでも違います」

■ふくらはぎをマッサージする。
「体の中を巡る“気”が頭から足もとへと降りると、人はリラックスし、眠りに入りやすくなります。頭寒足熱ともいいますが、頭を冷やし、足を温めるのが、安眠のためのコツです」足のほうへと気を巡らせるには、ふくらはぎのマッサージが効果的。「眠る前に足首から膝へ向かって両手で数回、しごき上げます。足先がほんのり温かくなれば、気の巡りが降りてきたしるしです。気持ちがたかぶって眠れないときにもぜひ試して」

■祝詞(のりと)を3回唱える。
祝詞とは、神道において神に祈りを捧げるための言葉。その場を清め、災難を遠ざけてくれる力がある。「耳にしたことがある人も多いと思いますが、『祓いたまえ、清めたまえ』は代表的な祝詞。ベッドに入る前に、神聖な気持ちで、この祝詞を3回上げましょう。その日あった嫌なこと、外でのケガレを祓ってくれます。とくに嫌なことが重なった日は、入浴中にもぜひ。同時に、お湯にバスソルトを溶かして浸かれば、さらに効果的です」

■お香をたく。
「寝る前におすすめなのが、お香をたくこと。悪い気を運んでくる邪(よこしま)なものは、火とにおいが苦手です。一方、煙は大好物なので、煙を食べることで満足し、悪さをせず退散してくれるとも考えられています。お香には空気を清浄にし、人を守る力があるのです」。邪気を祓うには香りが強めのもののほうが効果は高いけれど、「においが気になって眠れなくなっては本末転倒。リラックスできる好みのものを選べばOKです」

■朝、下着を替える。
一夜明けると部屋に邪気がうっすらと溜まるのと同じように、人にも、体からデトックスされた不要物により、新たなケガレが生じ始めている。「こうした邪気は、身につけていたものに溜まります。とくにショーツに溜まりやすい。日中もその同じ下着で過ごすと、運気も停滞させてしまいます。みそぎのつもりで穿き替えましょう」寝具もこまめに洗濯を。「1週間に1回は清浄なものに替えて、ふとんにも良い気を通して」

■ベッドに入ったら「反省」はしない。
眠りに落ちる直前は心と体がゆるみ、魂が生まれ変わる準備が始まる時間。「ここで、変に反省したりネガティブな出来事を回想してはダメ。悪いイメージが心に定着し、自分に呪いをかけているのと同じ状態に。悪いことを考えそうになったら『過去のこと』と捉え、“起きてほしい素敵な出来事”を妄想しましょう。リラックスして自分が幸せな状態を想像すると、それが潜在意識へと入り込み、現実のものとして引き寄せることが可能に」

■目覚めたら、窓を開ける。
部屋を清めて眠っても、「眠っている間に邪気が忍び込んだり、これまで溜まっていたケガレによって、部屋の空気は淀んでいます。朝は窓を開け、部屋に風を通しましょう」。邪気を外へと追い出し、空気を清めて、その夜ふたたび気持ちよく眠りにつけるように準備しよう。「ちなみに南西の窓を開けると、幸運を司る神・龍神を招くことができます。来年の節分以降は方角が変わり、東の窓が龍神の出入り口になります」

◇なかい・ようか 古神道数秘術家。四柱推命などをもとに、日本人に合った開運方法を伝える。新刊『「お清め」ですごい神様とつながる本』(自由國民社)が好評。


※『anan』2016年10月12日号より。イラスト・小野塚綾子 文・新田草子