強く願うことで自分の波動を上げ、望むものを引き寄せる。それが世界的大ベストセラー『ザ・シークレット』の趣旨。それを「引き寄せの法則」とわかりやすく訳し、日本で広めたのが翻訳を担当した山川紘矢・亜希子さん夫妻。

ただ、「波動を上げる」ということがどういう意味なのか、理解しづらいという人も多いはず。

「確かに“波動”と聞くと難しく思えますが、すべてのものは素粒子と引き寄せ合う力、つまり粒と波=振動からできていますよね。なかでも人間の意識はものすごいエネルギーを持っていて、それが人の波動となる。その波動に同調するものを引き寄せると考えてみてください」(紘矢さん)

「人間の肉体は物質なので重さを持つけれど、意識は軽いでしょ。これをどんどん軽くする。つまりネガティブな重い感情を手放していく。それが自分の波動を上げるということ。すると良いことばかりがやってきます」(亜希子さん)

強く願う、信じる、受け取る。それが「引き寄せの法則」で幸せを引き寄せるプロセスだが、自分の波動が高くなれば“強く願う”ことすら必要なくなるんだとか。

「むしろ意図的に引き寄せようとするとうまくいかないことが多い。それは頭で考えた借り物の“願い”だからです」(紘矢さん)

親や世間に刷り込まれた願望ではなく、自分の心の奥底から湧き出てきた望みであるかどうか。

それを知るサインとなるのが“ワクワク”という感覚だ。

「まずは“ワクワクすること”からやってみましょう。直感を信じて行動すればうまくいくので、自分は信頼できると自然に思えるはず。どんなこともポジティブに受けとめ、自分を好きになれば波動も上がります」(亜希子さん)

「本当の望み、幸せ、願いはすべて自分のなかにあるから、自分を愛してあげてください。そして自分が引き寄せたものはギフトだと思い、抵抗しないで受け入れる。レットイットビーの感覚ですね。そうすれば、人生のすべてがうまく回り始めます」(紘矢さん)

おふたりによると、いまは「覚醒」の時代。地球の波動も上がり続けていて、精神世界に目覚めるには絶好のタイミングらしい。

「笑う、喜ぶ、感謝する。波動を上げるにはこれを意識するだけでもいいくらい。いまなら時代の後押しもありますからね。誰もが本来の自分は素晴らしいパワースポットであることに、早く気付いてほしいと思います」(紘矢さん)

◇やまかわ・こうや あきこ 翻訳家。スピリチュアルな海外名著を紹介し続けて30年。夫妻共著の最新刊は『受け入れの法則』(リンダパブリッシャーズ)。


※『anan』2016年10月12日号より。インタビュー、文・岡崎弥生 (C)ulkas