表情から歩き方まで、常に軽やかでエレガントな振る舞いの人には、視界のどこに入っても、惹きつけられ、蝶が花に近づくように引き寄せられます。そんな美しい振舞いのコツを、ビューティディレクターの金ヶ江悦子さんに聞きました。小さなことからコツコツ身につけて!

■座るときは…足を斜めに揃えて前へ少し出す
座り姿は自分が思う以上に他人の目につきやすいもの。ちょっとしたポイントをつかめば、電車や会社のデスクなど、なんでもない座り姿にも色気は醸し出せる。

「艶っぽく素敵な見た目と雰囲気を持っていても、だらしない座り姿では台無しです。ポイントは足を床に置く位置。基本は、つま先をひざの真下から一歩前に出すこと。こうすることで脚がぐんときれいに。さらに足を斜め前にもう一歩出すと、エレガントで色っぽく見えます」(金ヶ江さん)

■物を持つときは…人さし指を意識して伸ばす
無造作な手のしぐさは、がさつな印象を与えてしまうことも。手を使うときは、人さし指を意識して動かすだけで、ぐっと女性らしく見える。

「グラスなどをつかむとき、人さし指を軽く起こす、もしくは親指を隠すようにすると、驚くほど美しく優雅に見えます。フィギュアスケーターや歌舞伎役者の女形など、美しさを表現する方たちの手も人さし指が強調されています。どんな手のしぐさにも応用できるのでぜひ実践して」

■髪をかき上げるときは…きっちり作り込まず、大胆にかき上げる
個性や“らしさ”にこそ色気は宿るというのが金ヶ江さんの考え。髪型もあえて崩して、自然体に。

「きっちり整えられた髪型は清潔感はあるけれど、どこか近寄りがたい雰囲気にも。髪にも感情を表すような動きが見えたときこそ色気は生まれます。一度整えたスタイルも、最後にラフにかき上げて乱すと相手はドキッとするはず」

◇金ヶ江悦子さん ビューティディレクター。振る舞い方や話し方のセミナー講師としても活躍。近著に『世界の美女だけが知っている本物の綺麗を手に入れる方法』(PHP研究所)。


※『anan』2016年10月19日号より。イラスト・mariya suzuki 文・熊坂麻美