ギフトコンシェルジュ・真野知子さんによる『anan』連載の「真野知子のおいしいギフト」。今回は『日本料理 海木(かいぼく)』のだしいなりを紹介してくれました。

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おいなりさん。甘辛く煮詰めた、ちょっと濃い色をしたお揚げに、酢飯がくるまれている……そんなイメージではありませんか? 私が出合ったのは、その概念をガラッと変える、なんとも品格が漂う、美しい佇まいをしたいなり寿司。

この度いなり寿司の専門店を新設した福岡の日本料理店『海木』のだしいなりは、お出汁たっぷりのお揚げが特徴的。お米もお揚げも九州産というこだわりに、繊細な南関あげを使い、一枚一枚油抜きして洗い、出汁をひいて味付けまで8時間にも及ぶ工程を、つきっきりで炊き込んでいるそう。

手間ひまをかけて炊きあげられたお揚げは、じっくりと旨味が引き出され、ふっくらとした柔らかな弾力。上質なお出汁がたっぷりと含まれている。それを口に運ぶとジュワッと、お出汁がしみ出て、口の中にゆっくり広がる。その風味のやさしいことといったら! 気持ちまでほっこりさせられるよう。

さらに彩りを添えている木の芽は、やわらかな風味をその香りで引き立たせ、ぐっと味わい深くさせる名脇役。食べ進めると、とたんに大人の味わいへと変化させる。

箱の中に鎮座する姿も上品な逸品は、小腹がすく時間帯の手土産&差し入れにおすすめ。ただし、東京ではまだ催事やイベントでしか手に入らない高嶺の花なので、いつでも買えるようになる日が待ち遠しい!

◇だしいなり4個入り¥1,296。お祝い仕様で博多水引(別途¥810)をつけることも。*共に税込み価格。

◇日本料理 海木 福岡県福岡市中央区渡辺通1−9−3  TEL:092・738・6564 11:30〜21:00 日・祝日休 12/7〜13、銀座三越の地下に期間限定で出店予定。その他の出店情報も随時ブログにUP。http://kaiboku.blogspot.jp/

◇まの・ともこ ギフトコンシェルジュ。著書『大切な日のためのギフト・マニュアル』(マーブルブックス)好評発売中。


※『anan』2016年10月16日号より。写真・清水奈緒 スタイリスト・中根美和子 文・真野知子