『がきデカ』の山上たつひこ、『ほのぼの』のいがらしきみきおという異色のギャグ漫画家コンビによって生み出された問題作『羊の木』。本作が『桐島、部活やめるってよ』などの監督である吉田大八によって実写化されることが発表された。
キャストに錦戸亮、木村文乃 、北村一輝 、優香 、市川実日子、水澤紳吾 、田中泯、松田龍平などの日本を代表する実力派俳優たちが集結し、人間の本性をあぶりだす本作を作り上げることになる。

『羊の木』は講談社イブニングKC刊行の作品。殺人などの凶悪犯罪に手を染めた元受刑者たちを受入れた港町で起こる数々の事件、住民と元受刑者の不協和音、そして人間が本来的に犯罪者に感じる生理感覚を見事に描ききり、2014年文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞した。
監督の吉田大八は『桐島、部活やめるってよ』のほか、『紙の月』で第38回日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞。高校生の歪な格差社会や、横領に手を染めてゆく美しき人妻など、人間の光と闇を独特な手腕で描き、圧倒的評価を得る名手だけに本作にも期待がかかる。

錦戸が演じるのはお人よしな市役所職員・月末一。「僕自身、約2年半ぶりに撮影する映画で、さらに初めてのサスペンスになるのでとても楽しみ(?)というか、ソワソワしています。監督をはじめとして、キャストの方も初めてご一緒する方々ばかりなので、一癖も二癖もある共演者に「月末」として精一杯翻弄されたいと思います。どうぞご期待ください!」と本作に対する意気込みを語っている。
木村が演じるのは町に帰郷した月末の同級生・石田文役。すぐに人に絡む釣り屋の店主杉山勝志に北村一輝、色っぽく隙のある介護士太田理江子に優香。人見知りで几帳面な清掃員の栗本清美役は市川実日子、大人しく気弱な理髪師の福元宏喜に水澤紳吾、田中泯は強面で寡黙なクリーニング屋の大野克美役だ。そして、松田龍平は無邪気で好奇心旺盛な宅配業者の宮腰一郎役といういずれも個性的なキャラクターを演じることになるようだ。

2018年ロードショーと公開は先だが、日本を代表する監督と名優たちが演じる問題作がどのような作品になるのか期待は募るばかりだ。

『羊の木』
2018年ロードショー

(C) 2018『羊の木』製作委員会
(C) 山上たつひこ いがらしみきお/講談社