「あにめたまご」の愛称で活動する文化庁・若手アニメーター等人材育成事業は、今年度参加する4団体の作品キービジュアルを発表した。『ちゃらんぽ島の冒険』、『RedAsh -Magicicada-』、『げんばのじょう-玄蕃之丞-』、『ずんだホライずん』の4作品が始動する。

「あにめたまご」とは、日本のアニメクリエイティブの振興と向上を目的に、2010年より開始した文化庁委託事業「若手アニメーター等人材育成事業」の通称。初年度は「プロジェクトA」、次いで「アニメミライ」として親しまれてきたが、昨年度より現名称となった。日本国内の制作会社よりオリジナル短編アニメの企画を募集、応募から選ばれた4団体が参加し、制作現場で学ぶOJTと「若手原画講座」を通した人材育成を行っている。

『ちゃらんぽ島の冒険』は、小竿俊一プロデューサーによると「作画の育成には力を入れて来た」という、スタジオコメットの作品。南国の島・ちゃらんぽランドに住む動物たちの騒動が描かれる。監督の三沢伸は「作画の予備動作やツメやタメ、伸び縮み変形などでキャラクターのエモーションを表現し、美術が造る世界観と合わせて誰でも楽しめる作品になれば」と意気込む。

プロデューサーの久江由華が「キャラクターの強い個性と独特の世界観がぎゅっと詰まった」と語る『RedAsh -Magicicada-』は、STUDIO4°Cが制作。未来社会での冒険活劇を描く本作について、佐野雄太監督は「子供から大人まで楽しんでもらえる様なテンポの良いストーリーとアクションにしたい」という思いを述べた。

信州塩尻の民話を基にした『げんばのじょう-玄蕃之丞-』は、古久保悠プロデューサーも「プロデューサーとして携わる初めての作品」という。制作した日本アニメーション・堂山卓見監督は「日常のシーンは丁寧に、ファンタジーのシーンはアニメーションらしいケレン味のある表現で」というこだわりを見せた。

ワオ・コーポレーションとスタジオライブ、SSS合同会社という体制での『ずんだホライずん』は、「若さあふれるヤンチャな上がりに期待します」という竹内浩志が監督を担った。プロデューサーの青木清光は「若手アニメーターが参加して良かったと思えるような作品が出来るように」と語り、仙台のずんだ餅ほか、日本各地の名産品が登場する本作を通じての、若手の飛躍に期待した。

過去の参加作品は劇場公開を果たしたこともある「あにめたまご」。随時更新されるという最新情報を心待ちにしたい。



『ちゃらんぽ島の冒険』
(C)スタジオコメット/文化庁 あにめたまご2017

『RedAsh -Magicicada-』
(C)Beyond C./文化庁 あにめたまご2017

『げんばのじょう-玄蕃之丞-』
(C)日本アニメーション/文化庁 あにめたまご2017

『ずんだホライずん』
(C)SSS・STL・WAO/文化庁 あにめたまご2017