ペンタブレットや液晶タブレットを開発しているWACOMが「Intuos 3D」を10月14日に発売する。「Intuos 3D」はデジタル3Dモデリングに特化したペンタブレットとソフトのセットで、初心者の入門編といった商品である。今回はこの「Intuos 3D」のメディア体験会へ取材に行った。

「Intuos 3D」は、Intuosのペンタブレットと3Dデザインソフト「ZBrushCore」が同梱されている。このセットは、アニメで使われる3DCGではなく、フィギュアなどの原型の素データであるキャラクターモデルをデザインできるのが魅力だ。本来3DCGに必要な骨組み「ボーン」がなく、アニメを作ったりすることはできないが、3Dプリンターを使用すれば、自分だけのオリジナルフィギュアを作ることができる。

このセットでは同梱されている「ZBrushCore」が重要である。この「ZBrush」はキャラクターモデルを作るのに特化しているソフトで、実際にデジタル上でフィギュアの原型を作る際に多くの人が使用している。しかし同梱されている「ZBrushCore」はすでに販売されている「ZBrush」と違い、今回のために初心者向けのカスタマイズをされたものだ。

「ZBrush」の特徴は、粘土をこねるように3Dモデルを制作できること。ペンタブレットの筆圧機能によって、細かなところまでデザインすることができる。チュートリアル動画やガイドもあり、テンプレートも豊富だ。この初心者向けというのには、気軽に3Dを楽しんでほしいという思いがある。「ZBrushCore」は今後販売予定もあり、「ZBrush」へのアップデートも可能になるそうだ。
実際にソフトを使う様子を見たが、掘る、盛るといった作業がペンタブレットを使って簡単にできた。テンプレートには指輪やペンダントトップなどがあり、3Dプリンターを使えばオリジナルのアクセサリーも作れる。
データは、3Dはもちろん、jpegなどの2Dでも書き出すことができる。2Dで書き出せば、それをイラストの作画にも使用できるなど使用用途は幅広い。

キャラクターモデルなどの原型を作ったら、どう実物にするかが悩みどころだ。そこで今回「Intuos 3D」には、サービスとして「DMM.make」の3Dプリント造形割引クーポンが同梱される。外注で形にすることができるので、自宅に3Dプリンターがない人には嬉しいサービスだ。

自分でフィギュアが作れたらと思う人も多いと思うが、イラストが描けても原形を作るというのはハードルが高い。しかし今回初心者に向けたソフトが出ることで、その間口は広くなるだろう。特に「Intuos 3D」の価格は19,800円(税抜)と学生でも手が届く値段設定。「ワンダーフェスティバル」などのガレージキッドイベントも年々盛り上がりを見せているが、イベントにもより参加しやすくなりそうだ。今後もこうした3Dプリント市場の展開にも注目したい。