“声優アーティスト”下野紘による、“PONYCANYON創立50周年・下野紘スペシャルステージ「ONE CHANCE」”が、10月9日に横浜パシフィコ国立大ホールにて開催された。昼夜の二部公演に、8,000人以上もの観客が詰めかけた。

OPムービーとMCの伊達忠智とのトークから幕を開けた「昼公演」は、様々な世界記録に挑む「ギネスにONE CHANCE!!」からスタート。計10個の難問に挑んだ。特に「1分間でバナナを何本食べられるか」と「5色の傘30本を色ごとに仕分ける」は好記録をマーク。下野も「また挑戦したら狙えるかも!」と興奮して語った。

続いては、「ONE CHANCE!! スペシャルショートコント」コーナー。1本目の「ヒーロー下野紘のリアル」にはゲストとして飯田友子、岩澤俊樹、高城元気が加わった。黄金マントに赤鉢巻の下野による自虐的な“アラフォー”ネタに、客席は大爆笑。一方で、早口言葉や即興ソングでは神業を披露し、勝負強さを見せつけた。2本目「吸血鬼・ヒロキュラ」では、ファンに人気の“紘子”や“からあげ”のネタを交えながら、女装したMC“伊達子”と丁々発止。「みんなに楽しんでもらうために全力を尽くしました」と振り返ったとおり、サービス精神溢れるパフォーマンスとなった。

「夜公演」は、下野の“アーティスト性”にフォーカス。OPトーク後、「下野紘×PONY CANYONヒットソングカバーLIVE」が始まった。「(他人の曲を)ステージ上で歌うことは初めて」という下野は、緊張を浮かべつつTHE ALFEEの「星空のディスタンス」を披露。しかし、エレファントカシマシの「今宵の月のように」と、藤井フミヤの「Another Orion」は、堂々とした歌唱で聴かせた。この3曲で場を掴んだ下野は、続けて自身が出演した『進撃の巨人』の「紅蓮の弓矢」、『ダイヤのA』の「疾走れ!ミライ」を熱唱。モニターにアニメ映像を流す演出もあり、観客から大きな声援が飛んだ。これには下野も「やっぱりみんなアニメが好きなんだよね。アニメの力を改めて感じました」と述べた。

続く朗読劇の「ONE CHANCE」では、ここまでの雰囲気から一転、とある星に住む少年と地球の少女との物語をシリアスな芝居で魅せる。「どんなに苦しいことがあっても、キミはひとりじゃない……」というメッセージが、観客の目元を潤ませた。

昼夜の公演で唯一共通していたのが、両公演のラストを飾ったライブパート。5人編成の生バンドを従え、「リアル-REAL-」、「約束」、「ONE CHANCE」、「beyond…」と激唱した。この“下野バンド”に、客席で色とりどりのサイリュームの光が乱舞。この日一番の歓声が巻き起こった。ここでさらにサプライズの新曲「COLORS」を披露。同時に2017年のミニ・アルバム発売も告知され、歓喜が広がった。

「今日はまだ(ライブを)終わりたくないんだけど……始まりがあるからこそ終わりがあって、終わりがあるからこそ始まりがある。自分の色を持って、明日からまた頑張りましょう!」というスピーチで締めた下野。今後のさらなる飛躍を期待させるイベントとなった。