中国の税関総署が13日発表した2016年の貿易統計によると、輸出入の合計が前年比6・8%減の3兆6849億ドル(約424兆円)となり、2年続けて前年を下回った。中国の貿易額が連続して減るのは経済成長が本格化してからは初めてで、世界の貿易の低迷を映し出している。

 中国の貿易額は1990年代以降、アジア通貨危機に見舞われた98年とリーマン・ショック後の09年を除いて増え続け、世界最大に成長したが、15年から減少に転じていた。

 輸出は7・7%減の2兆974億ドル(約241兆円)で、前年に続いて減った。最大の輸出先の米国向けが5・9%減となったほか、日本向けと欧州連合(EU)向けがいずれも4・7%減った。世界経済の回復が遅れ、外需が伸び悩んでいることが、減速する中国経済にとって一層の足かせになっている。

 輸入も5・5%減の1兆5875億ドル(約183兆円)だった。大量の原材料を輸入してきた中国の需要が鈍ったことで国際的な商品価格が低迷し、資源国などの経済へ深刻な影響を与えている。日本からの輸入は1・9%増えた。

 同時に発表された12月の輸出入は、輸出が前年同月比6・1%減、輸入は同3・1%増だった。

 鉄鋼や石炭などの過剰生産能力を抱える中国は、製品を不当に安く輸出しているとの批判を国際社会から浴びている。今月就任するトランプ次期米大統領は、対中貿易で強硬な政策をとることを主張。中国の貿易を取り巻く状況は厳しさを増している。(北京=斎藤徳彦)