ホンダは13日、国内で販売を打ち切っていた世界戦略車「シビック」をこの夏、約6年ぶりに復活させると発表した。運転や見た目にこだわる「クルマ好き」に訴える最古参車の国内再投入で、ブランドの立て直しを図る。

 売り出すのは、2016年に「北米カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞したセダンのほか、後部に窓と一体型のドアを備えたハッチバック、スポーツモデル「タイプR」の3種類。いずれも流線形の外観が目を引き、加速のよさなど走りの基本性能にもこだわった。

 国内新車市場では、燃費がよく、多人数が乗れて荷物も多く積めるような実用性の高い車が売れ筋だ。このため、ホンダも近年は軽自動車やミニバンに注力し、シビックは国内での通常販売を11年に中止していた。

 こうした戦略が一定の効果を上げたものの、古くからのファンが走行性能にこだわる国内外のライバルメーカーに移ってしまった面もある。シビックのように運転や見た目を楽しむ中型車の需要は大きくないが、ホンダの寺谷公良・日本本部長は「お客の価値観を刺激する車を出すことも市場の活性化には重要だ」と話した。(榊原謙)