22日午後2時ごろ、沖縄本島の東の太平洋で、米軍の攻撃機AV8ハリアー1機が墜落した。第11管区海上保安本部(那覇市)によると、現場は沖縄本島北端の辺戸(へど)岬から東約150キロの海上。米軍によると、乗っていたパイロット1人は米軍の救助隊によって救出された。

 在沖海兵隊によると、墜落機は沖縄に司令部がある「第31海兵遠征部隊」所属。垂直離着陸が可能で、1人乗り。パイロットは機体から脱出し、嘉手納基地の救助隊が収容した。米軍は、けがの有無は明らかにしていない。墜落原因は「調査中」としている。

 11管の航空機は22日午後4時40分ごろ、現場付近の海面に薄い油が浮いているのを上空から確認したが、機体や破片などは見つからなかった。米軍から海保に一時救助要請があったが、取り下げられた。

 県には午後3時半ごろ、外務省から電話で連絡が入った。翁長(おなが)雄志(たけし)知事は「日常的に米軍基地と隣り合わせの生活を余儀なくされている県民に大きな不安を与えるもので、大変遺憾だ。原因究明がなされるまで同機種の飛行中止を求め、安全管理の徹底に万全を期すよう強く要請する」とのコメントを発表した。

 県によると、沖縄やその周辺では1972年の本土復帰後、米軍機関連の事故やトラブルが昨年末までに計676件発生。今年も、7月に嘉手納基地所属のF15戦闘機が基地付近の上空で火炎弾(フレア)3発を誤投下するなど10件の事故が起きており、県は1月と7月、米軍や国に再発防止を要請している。(上遠野郷、吉田拓史)

■国内で起きた米軍機の主な事故

1999年1月

 高知県沖に岩国基地(山口県)のFA18が墜落

1月

 岩手県釜石市の山中に三沢基地(青森県)のF16が墜落。低空飛行訓練中だった

6月

 沖縄県の嘉手納基地内で攻撃機(ハリアー)が離陸に失敗し墜落

2002年4月

 青森県沖に三沢基地のF16が墜落

8月

 沖縄本島南の海上に嘉手納基地のF15が墜落

04年8月

 沖縄県の沖縄国際大の構内に大型ヘリが墜落

06年1月

 沖縄本島東の海上に嘉手納基地のF15が墜落

13年5月

 沖縄本島東の海上で嘉手納基地のF15が墜落

8月

 沖縄県のキャンプ・ハンセン内で嘉手納基地の救難ヘリが墜落

15年8月

 沖縄本島東の海上でヘリが輸送艦着艦に失敗