東京都の築地市場(中央区)から移転予定の豊洲市場(江東区)の主な建物の下に盛り土がない問題で、都が建設前に実施した法定の環境影響評価(アセスメント)が、盛り土を前提とした内容だったことが分かった。都は安全性の検証を待って修正する方針だが、手続きに1〜2カ月かかる見通し。豊洲への移転時期がさらに延びる要因になりそうだ。

 アセスは環境影響評価法に基づき、周辺環境を変えそうな大規模工事の際に必要な手続き。都中央卸売市場が環境保全対策に関するアセス評価書を作り、2010年11月に都環境局に提出。有識者らによる審議会での審査を経て確定し、11年8月に公表された。

 アセス評価書では、敷地の土壌汚染対策として、地表から深さ2メートルまでの土を入れ替え、その上に高さ2・5メートルの盛り土をすることなどを記載。08年に都の専門家会議が提言した通りの内容で、建物下に空間のないイメージ図も紹介されていた。これを前提に「対策完了後に計画地内の土壌、地下水及び空気からの汚染物質の曝露(ばくろ)による環境への影響が生じることはない」と結論づけていた。