長野県軽井沢町で昨年1月、乗客・乗員15人が死亡したバス事故で、長野県警が事故原因を速度の出し過ぎによる運転ミスと断定したことが、捜査関係者への取材でわかった。県警は、バス会社の「イーエスピー」(東京都羽村市)の運行管理に不備があった疑いがあるとして、社長と当時の運行管理者を業務上過失致死傷容疑で書類送検する方針だ。

 事故から15日で1年となる。県警は、社長と当時の運行管理者が土屋広運転手(当時65)の運転技術に未熟な点があることを認識しながら、十分な指導を怠った結果、事故を招いたとみている。死亡した土屋運転手も、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)の疑いで容疑者死亡のまま書類送検する。

 捜査関係者によると、崖下に転落する直前の速度は制限速度の2倍近い時速96キロだった。県警は、車体の検証や走行実験などで事故にいたる経過を捜査。その結果、バスが下り坂に入ったところで、速度をあげていったことが判明。エンジンブレーキが利きにくい高速用のギアで走行したため、速度超過の状態に陥ったと判断した。