2008年に新人王となったオリックスの小松聖(さとし)投手(34)が22日、本拠の京セラドーム大阪で引退会見を開き、「つらいときの方が多いけど、ファンのみなさんが力を貸してくれました」と、10年間にわたるプロ野球生活を振り返った。

 福島県出身。07年にJR九州から入団し、2年目の08年に15勝を挙げた。09年にはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表にも選出され、「勢いのままやっていたところもあった。夢のような時間でした」。同年のシーズンは開幕投手も務めた。

 だが1勝に終わり、その後も長く不振に苦しんだ。救援への配置転換や、右ひじの手術も経験。「2軍生活が長かったので、ここ2、3年は『この試合がラストかもしれない』と思って投げていた」。今季の登板は3試合。引退を申し入れ、29日の本拠最終戦で、セレモニーが行われる。

 どんなときでも野球に真摯(しんし)に取り組む姿勢は、若手の手本だった。瀬戸山球団本部長は「そういう気持ちは、どんな場所でもいい仕事をしてくれる」と評価。引退後も球団に残ってもらう方針を明らかにした。