鮮やかな演出が、バスケは一つを印象づけた。バスケットボール男子で新たに発足したBリーグは22日、東京・国立代々木競技場で「BREAK THE BORDER(境界を壊せ)」をスローガンに開幕した。開幕戦はこれまで、分裂状態にあった二つのリーグを代表するチーム同士の激突。NBLで昨季勝率1位だったアルバルク東京(A東京、旧トヨタ自動車東京)が、bjリーグを4度制した琉球ゴールデンキングスに競り勝った。

 新リーグの開幕には選手にもファンにも、目新しい、特別な舞台が用意された。

 開幕2連戦の目玉は、床一面にLEDを敷き詰めたスクリーンにCGで投影した仮想コート。いいプレーの直後には、コートに「EXCELLENT(素晴らしい)」「GOOD DEFENSE(いい守り)」などの大きな文字。3点シュートが決まった場面では、床面が赤や青に点灯し、視覚的に盛り上げる工夫が凝らされた。

 Bリーグによると、LEDコートは、2年前に中国・上海でのエキシビションマッチで使用されたことはあるが、公式戦では世界初採用。50センチ四方のLEDパネルを1680枚並べた上をポリカーボネート材で覆ったコートは、選手の足への衝撃や、ボールの弾み方などが従来の床材と遜色ないか懸念されたが、開幕カード2チームで3度のテストマッチを経て、「違和感なし」と確認したという。

 光と闇でショーアップされた開幕戦は、NHK―BS、フジテレビなどがゴールデンタイムで、異例の生中継に踏み切った。Bリーグの担当者は、「バスケ界のクレージーな挑戦。テレビ観戦で、バスケに興味を持ってくれた人が、会場にも足を運んでくれたら」と期待した。

 開幕戦は最も安い5500円の2階席から、7万円のベンチ横席まで約1万席が発売から20分で完売。23日分もすでに売り切れた。沖縄からは琉球のファン約3千人も詰めかけた。