元横綱の貴乃花親方が育てた20歳の新鋭が、初場所(東京・国技館)で初めて幕内の舞台で戦っている。東前頭12枚目の貴景勝(たかけいしょう)=本名・佐藤貴信、兵庫県出身、貴乃花部屋=だ。

 幕内で2番目に小さな173センチの体で取る相撲は、愚直なまでにまっすぐだ。体格差のある相手にもひるまず頭で突っ込み、回転の良い突きで押し通す。初日から4連敗しても、師匠の「ひたすら前に出ろ。変化で勝つとかは絶対やるな」との教えを守り、理想とする相撲を貫いた。

 5日目、力自慢の大砂嵐を押し出しで破り初勝利。6日目も勝ち、「精神的にきついところから抜けた。(変化して)安易に勝ちに行かなくてよかった」と、ホッと口元を緩めた。