昨年12月にベルリンで起きたトラック突入テロ事件を受け、ドイツ政府は、危険人物とみなしてマークしている者に「電子足輪」の装着を義務づけるなどの対策案をまとめた。現在は性犯罪の前歴者などに限定しているが、イスラム過激派とつながりがあるとみられる人物にも広げる考えだ。

 デメジエール内相とマース法相が対策案をまとめ、10日発表した。今後、州政府を含めて法制化に向けた動きを加速させる。

 ドイツ政府は現在、約550人を公共の安全を害する可能性のある「危険人物」としてマークしている。ベルリンのテロの実行犯でイタリアで射殺されたチュニジア国籍のアニス・アムリ容疑者もその1人だった。

 「電子足輪」は、全地球測位システム(GPS)を使い、装着した人の居場所を常に把握できる。実際に罪を犯していない人物にまで対象を広げるにあたっては「人権侵害」との批判も起きそうだ。マース氏は「詳細はこれから検討する」と述べるにとどめた。