トランプ次期米大統領が国防長官に指名したジェームズ・マティス元海兵隊大将の承認のための上院軍事委員会の公聴会が12日、ワシントンで開かれた。マティス氏はロシアや中国、テロ組織によって「世界秩序が戦後最大の脅威にさらされている」と危機感を示し、同盟国との連携を強めていく考えを示した。

 マティス氏は、ロシアについて「プーチン大統領は北大西洋条約機構(NATO)を壊そうとしている」と批判。東シナ海や南シナ海での中国の海洋進出に対しては、「米国の同盟国が新たな脅威にさらされている」と指摘した。

 その上で、「アジア太平洋地域における軍事態勢を維持すべきだ」と述べ、オバマ政権のアジア重視の政策を引き継いでいく考えを強調した。一方で、米国の軍事力によって守られる同盟国には「応分の負担」をするよう求めた。

 米中央軍司令官だったマティス氏は2013年に退役。米連邦法では、文民統制の観点から、軍人出身者が閣僚ポストに就くには退役後7年間経過していることと定められている。このため、議会が特別にこの規定を免除することが必要となる。(ワシントン=峯村健司)