韓国の朴槿恵(パククネ)前大統領(65)は21日午前、ソウル中央地検に出頭した。支援者のチェ・スンシル被告(60)らと共謀し、サムスン電子副会長らから約束分を含め総額433億ウォン(約44億円)の賄賂を受け取ったり、機密文書を流出させたりしたなどの疑いについて、検察が事情聴取を始めた。

 朴氏は同地検の庁舎に到着した後、記者団に対し、「国民の皆さまに申し訳なく思う。誠実に調査に臨む」と述べた。

 検察と特別検察官はこれまで朴氏とチェ被告らをめぐる事件で計39人を起訴した。起訴内容によると、収賄や機密文書流出のほかに、財団の設立資金として企業に計774億ウォン(約78億円)の拠出を強要したり、朴政権に批判的な芸術家や俳優らの「ブラックリスト」を作って政府の支援対象から外したりしたなど計13件で朴氏はチェ被告らと共謀したとされる。

 朴氏に対する事情聴取は容疑が多いことから、長時間に及ぶとみられる。検察は終了後、朴氏をいったん帰宅させる見通しだ。その後、供述内容を検討し、週内にも逮捕状を請求する可能性がある。