30日から始まる磐田市中泉の府八幡宮例大祭を前に、昨年の火災で焼失した同市の栄町自治会の祭り山車が再建され、22日に地元でお披露目式が行われた。中泉地区各町のほか、周辺地域からも寄付金が寄せられ、栄町の氏子らは「多くの皆さんの支援のたまもの」と再建を喜び合った。
 山車は昨年6月、町内の民家で起きた火災の延焼を受け、公民館や屋台小屋もろとも焼失したという。栄町の窮状を知った府八幡宮の他町の氏子だけでなく、近隣の地域や学校なども含め、計700万円ほどの義援金が届いた。栄町自治会は建設委員会を組織、地元拠出金などを合わせて資金を確保し、社寺建築の天峰建設(袋井市)の施工で1年越しで山車を復活させた。
 山車は高さ4・2メートル、幅2・8メートル、長さ4・5メートル。天然ヒノキをふんだんに使った白木造りで、高欄付きの前二層大唐破風屋根を備える。府八幡宮にちなんだ木彫りの彫刻や、右三巴紋を刺しゅうした赤い幕で飾った。
 式典には、善意を寄せた中泉地区の他町役員が顔をそろえ、栄町と交流のある掛川市の横須賀高郷土芸能部もおはやしを披露した。
 栄町の山車は例大祭の期間中、他町の山車とともに華やかに地域を盛り上げる。建設委員長の山内勇人さんは「山車は皆さんの熱い思いの結晶。住民の幸せと誇りの象徴として後世に受け継いでいきます」と決意を語った。