遠州七不思議の一つで、静岡県指定無形民俗文化財の奇祭「お櫃(ひつ)納め」が22日、御前崎市佐倉の池宮神社境内にある桜ケ池で行われた。氏子の若衆が、赤飯が入ったお櫃を池に沈め五穀豊穣(ほうじょう)や家内安全を祈願した。
 身を清めた若衆13人でつくる遊泳団が、池のほとりから中央までお櫃70個を手に泳いで運び、一つ一つ丁寧に沈めた。そのたびにかねの音が響き、詰め掛けた観光客らが盛んに拍手した。
 お櫃納めは平安末期に、人々を救済するため龍神となって桜ケ池に入った比叡山の高僧にお櫃を献じたのが始まりとされる。3日から1週間で空になったお櫃が浮かんでくると、龍神に願いが届いたと言い伝えられる。