◆ 菊池が三塁も?

 いよいよ近づいてきたワールドベースボールクラシック(WBC)。1月下旬に予定されている全メンバー発表を前に、新聞などでは候補選手の名前が徐々に挙がりつつある。

 各報道の中で気になったのが、挙がってきている候補選手の名前を並べてみても、「本職・三塁」はすでにメンバー入りが決まっているソフトバンクの松田宣浩ただ一人しかいないという点だ。



 ソフトバンク不動の三塁レギュラーであり、侍ジャパン常連メンバーの松田。ただし、日本一連覇に貢献した2015年の大活躍は申し分なかったものの、それを受けての昨年はやや物足りない成績に終わった。

 しかし、上でも触れたように、WBCへ挑む代表メンバーでは唯一の「本職・三塁」となることが濃厚。たしかに前年と比べると物足りなさも感じる成績であるが、27本塁打・85打点という数字は決して悪い成績ではない。小久保裕紀監督の中に、松田の牙城を脅かす存在が見当たらなかったということだろう。

 もし有事の際には、二塁の名手・菊池涼介のコンバートや、バックアッパー候補に挙がっている中島卓也(日本ハム)といったところが補うことになる見込みだ。


◆ かつては“花形”ポジションも...

 捕手や左投手が“穴”として挙げられてきた侍ジャパン。しかし、こうして見ると「三塁手」もこれから弱点になるリスクをはらんだポジションであることが分かる。

【2016年・各球団の三塁手】
日:レアード(140試合)
ソ:松田宣浩(143試合)
ロ:中村奨吾(72試合)
西:渡辺直人(49試合)、中村剛也(48試合)
楽:今江敏晃(83試合) ※登録名は昨季までのもの
オ:小谷野栄一(41試合)、中島宏之(40試合)
広:安部友裕(93試合)
巨:村田修一(143試合)
De:白崎浩之(78試合)
神:北條史也(64試合)、今成亮太(52試合)
ヤ:川端慎吾(101試合)
中:高橋周平(71試合)


 ご覧のように、そもそも100試合以上に出場したのは12球団で4人だけ。うち1人は外国人選手で、143試合に出場した松田も村田ももうベテランの域に入った選手だ。

 ミスタープロ野球・長嶋茂雄らの影響もあり、野球で花形といえば「三塁」という印象もかつては強かった。しかし、いまでは世代交代に苦しんでいるというのが現状なのだ。


 それでも、DeNAの白崎(12年ドラフト1位)や中日の高橋(11年ドラフト1位)といった期待の大器が、徐々にではあるが開花の兆しを見せつつある。

 日本の“ホットコーナー”復活を...。WBCを終えて迎える2017年シーズンは、各球団の若き三塁手に注目だ。