“つなぎの4番・サブロー”

 最後の勇姿を見るため、QVCマリンスタジアムに朝から長蛇の列を作り、スタジアムには30113人のファンが集まった。

 ファンだけでなく、巨人時代にチームメイトだった坂本勇人、長野久義、内海哲也、山口鉄也、昨季までチームメイトだったクルーズらも観戦に訪れたサブローの引退試合。

 スタメン発表で「4番指名打者・サブローーーーー」とアナウンスされると、スタンドから大歓声が起こり、「サブロー、サブロー、サブロー」の大合唱。

 13時にプレイボールしサブローの第1打席は、1点を追う2回に訪れた。名物ウグイス嬢の谷保さんの「4番指名打者・サブローーーーー」とアナウンスとともに、打席に入ったサブローは、2ボール2ストライクから6球目、高めストレートを空振り三振。三振に倒れたが、スタンドからは大きな拍手が起こった。現役最後の試合で安打を放ちたいサブローだったが続く第2打席、第3打席も空振り三振に倒れる。

 そして、サブローは9回に指名打者を解除してレフトの守備へ。一死後には、伊東勤監督の配慮で守備位置を慣れ親しんだライトへ移す。「あそこが居場所だったので最後ウルっときた」とライトのポジションに就いたサブローは、思わず涙する場面も。打球はサブローのところへ飛ぶことはなかったが、チェンジになりベンチへ戻る際、ライトからのサブローコールに帽子を取って挨拶した。

 9回裏、現役最後の打席。マウンドにはオリックスの守護神・平野佳寿。サブローは1ボール1ストライクからの3球目149キロのストレートを捉えると、打球は右中間を破る通算1362本目の安打が二塁打。かつて“つなぎの4番”と呼ばれたサブローらしく、続く途中出場の福浦和也に繋げた。

「やっぱり右方向なんやな。右中間の打球が自分の中で一番きれいかな」と振り返った。ライトスタンドからは“サブローコール”が送られ、サブローはスタンドのファンにガッツポーズ。ここで代走が送られ、ベンチに戻ると選手、コーチが出迎え1人1人と握手を交わした。

 “つなぎの4番”として大活躍したサブロー。試合後の引退セレモニーでは、「私にはもう1つの夢があります。この千葉ロッテマリーンズを日本一の球団にすることです。その夢に向かって、勇往邁進してまいります」と目標を掲げ、グラウンドに別れを告げた。