◆ 大場は11年に7勝も…

 1日、中日の大場翔太、楽天の長谷部康平が戦力外通告を受けた。大場と長谷部といえば、12年にヤクルトから戦力外通告を受け既に現役を引退している加藤幹典とともに、“大学BIG3”と呼ばれた存在だった。

 特に中日を戦力外となった大場は、東洋大学時代の4年春にシーズン最多タイの9勝、リーグ新記録115奪三振、秋も8勝をマークし、リーグ戦春秋連覇に大きく貢献。2季連続でMVP、最優秀投手、ベストナインにも輝いた。大学通算は62試合に登板して、33勝11敗、通算410奪三振を記録。“平成の鉄腕”という異名を持った大場は、07年の大学・社会人ドラフトの最大の目玉だった。

 同年に行われたドラフト会議では6球団から指名を受け、ソフトバンクに入団。プロ初登板となった08年3月23日の楽天戦では、パ・リーグ史上初となるプロ初登板・無四球完封勝利。さらに、4月5日のロッテ戦では球団新記録の16奪三振で2度目の完封勝利をマークするなど、即戦力ルーキーにふさわしい活躍を見せた。

 好スタートを切ったが、5月以降は勝ち星を伸ばすことができず、結局3勝に終わる。その後、11年に自己最多の7勝をマークしたが、12年以降は再び低迷。15年オフに中日へトレード移籍したが、今季は一軍登板なく、戦力外通告を受けた。


◆ 長谷部はアマで唯一五輪予選に参加

 長谷部は愛知工大時代に、アマチュアで唯一北京五輪アジア予選メンバーに選出された逸材。北京五輪の予選前に行われたドラフト会議では、5球団から1位指名を受け、楽天に入団した。

 当時の楽天といえば、田中将大がいたが、岩隈久志は故障がちで先発ローテーションがかなり手薄。1年目からローテーションの一角として、投げられる可能性が非常に高い球団だった。長谷部は練習試合、オープン戦でアピールを続けていたが、オープン戦で左膝の半月板を損傷。

 故障で躓くと、1年目は1勝4敗、防御率9.93と大きく期待を裏切った。翌年以降も故障が重なり、一軍に定着することができなかったが、プロ6年目の13年にリリーフで台頭。24試合に登板して、1勝1敗10ホールド、3セーブ、防御率1.83と抜群の安定感を誇り、球団初の日本一に貢献した。14年も26試合に登板したが、15年が3試合、今季は2試合の登板にとどまっていた。

 “大学BIG3”と呼ばれた大場、長谷部は大学時代のように光り輝く活躍ができず、戦力外という厳しい現実を突きつけられた。大学時代に抜群の実績を残しても、プロ野球という世界で活躍することはかなり難しいようだ。

【大場翔太と長谷部の通算成績】
大場翔太(中日)
通算成績:85試 15勝21敗 防4.39
今季成績:一軍登板なし

長谷部康平(楽天)
通算成績:110試 11勝19敗3S 防5.37
今季成績:2試 0勝0敗 防11.57