◆ ファイナル進出

 球団史上初となるクライマックスシリーズ(CS)出場を果たしたDeNAは、巨人とのファーストステージを2勝1敗で勝ち抜き、ファイナルステージに駒を進めた。

 2010年のロッテ以来となる3位からの日本シリーズ進出を目指すDeNAだが、ファイナルステージの相手は圧倒的な強さで25年ぶりにペナントレースを制した広島だ。ファイナルステージの舞台となるマツダスタジアムを本拠地にする広島は今季、49勝20敗1分、勝率.710と大きく勝ち越した。“真っ赤”に染まることが予想される完全アウエーのマツダスタジアムで、DeNAの選手たちは戦わなければならない。

 DeNAのマツダスタジアムでの成績は、5勝7敗。負け越してはいるが、広島が本拠地で圧倒的な強さを誇っていたことを考えると善戦したといえるだろう。


◆ 倉本がマツダを得意

 そして、選手別のマツダスタジアムでの成績を見ると、巨人とのファーストステージで打率.417を記録した倉本寿彦は、打率.449(49−22)と滅法強い。初戦の先発が有力視されるジョンソンに通算打率.600(10−6)、日米通算7年連続2ケタ勝利を達成した黒田博樹に通算打率.500(14−7)、最多勝と最高勝率の二冠に輝いた野村祐輔に通算打率.375(8−3)と“先発3本柱”相手に好結果を残している。

 ルーキーの戸柱恭孝もマツダスタジアムで打率.368(38−14)、1本塁打、5打点と相性が良い。ちなみにプロ初本塁打を放ったのも同球場だ。戸柱はジョンソンと野村に抑え込まれているが、黒田に対しては通算打率.455(11−5)と得意にしている。下位打線を任されることの多い倉本、戸柱が敵地で好成績を記録しているのは心強い。

 そして、DeNAの“不動の4番”・筒香嘉智も打率.414と、マツダスタジアムで良く打った。球場別本塁打では、本拠地・横浜スタジアムの26本に次ぐ6本のアーチを描き、7月29日の試合では3ラン2本の6打点と大暴れ。ファイナルステージでも筒香のバットに期待がかかる。


◆ 3番ロペスはマツダが苦手

 一方でマツダスタジアムを苦手にしている選手もいる。ファーストステージで巨人の守護神・沢村拓一から特大の本塁打を放ったロペスだ。横浜スタジアムで行われた9月18日と19日の広島戦では、3本塁打7打点の活躍を見せたが、敵地だと打率.163、2本塁打、9打点と落ち込む。

 マツダスタジアムで結果を残せていない選手もいるが、敵地での球場別チーム打撃成績は、マツダスタジアムが打率.268、16本塁打、58打点と最も良い。ファーストステージからの勢いをそのままに、18年ぶりの日本シリーズ進出を目指す。


◆ 主力野手のマツダスタジアムでの成績

<得意>
倉本寿彦
12試 率.449 本0 点7

戸柱恭孝
11試 率.368 本1 点5

筒香嘉智
9試 率.414 本6 点12

<苦手>
ロペス
12試 率.163 本2 点9