◆ ジョンソンが4項目クリア

 1947年に沢村栄治の栄誉と功績をたたえて沢村賞が制定された。50年からセ・リーグの投手、89年からはパ・リーグにも対象が広がり、全球団から選出されることとなった。昨季は、前田健太(現ドジャース)が同賞を受賞している。

 沢村賞には選考基準があり、25試合登板以上、15勝以上、防御率2.50以下、投球回数200イニング以上、150奪三振以上、10完投以上、勝率6割以上の7項目を基準として選考委員会で協議の上で決定される。

 今季この選考基準を最もクリアしている選手を見ると、ジョンソン(広島)が7項目中4項目(25試合以上、15勝以上、勝率6割以上、防御率2.50以下)でクリアする。

 外国人で沢村賞を受賞した投手はというと、1964年のバッキー(阪神)のみ。この年バッキーは、46試合に登板して、29勝9敗、200奪三振、防御率1.89。最多勝と最優秀防御率のタイトルを獲得した。

 その他、最多勝の和田毅(ソフトバンク)、最多勝と最高勝率に輝いた野村祐輔(広島)、最優秀防御率と最多奪三振の菅野智之(巨人)が3項目、最優秀防御率の石川歩(ロッテ)は2項目のクリアだった。

【3項目以上クリアしている投手】
・ジョンソン
25試合以上:26
15勝以上:15
勝率6割以上:.682
防御率2.50以下:2.15

和田毅(ソフトバンク)
15勝以上:15勝
勝率6割以上:.750
150奪三振以上:157

野村祐輔(広島)
25試合以上:25
15勝以上:16
勝率6割以上:.842

菅野智之(巨人)
25試合以上:26
150奪三振以上:189
防御率2.50以下:2.01


◆ 項目4つクリアで沢村賞のケースも

 また、気になるのはジョンソンの選考基準のクリア数。昨季、沢村賞を受賞した前田健太は、10完投以上を除いた全ての項目で、選考基準を満たしている。

【最近15年間の沢村賞受賞者の項目クリア数】
01年:5項目 松坂大輔
02年:5項目 上原浩治
03年:5項目 井川慶
03年:4項目 斉藤和巳
04年:4項目 川上憲伸
05年:5項目 杉内俊哉
06年:6項目 斉藤和巳
07年:全項目 ダルビッシュ有
08年:6項目 岩隈久志
09年:全項目 涌井秀章
10年:6項目 前田健太
11年:全項目 田中将大
12年:5項目 摂津 正
13年:6項目 田中将大
14年:5項目 金子千尋
15年:6項目 前田健太

 最近15年を見ても、多くの受賞者が6項目、もしくは全項目をクリアしている。ただ、03年の斉藤和巳と04年の川上憲伸はジョンソンと同じ4項目(25試合登板以上、15勝以上、勝率6割以上、150奪三振以上)で沢村賞を受賞した。そう考えると、近年では最も少ないクリア数ではあるが、ジョンソンの沢村賞の有力候補といって間違いないだろう。

 項目クリア数を見ると、ジョンソンが受賞する可能性が高い。果たして誰が、沢村賞を手にするだろうか。

【沢村賞の選考基準】
・25試合以上
・10完投以上
・15勝以上
・勝率6割以上
・200イニング以上
・150奪三振以上
・防御率2.50以下