オリックス・福良淳一監督が13日、東京・港区のオリックス本社を訪問し、宮内義彦オーナーにシーズン報告を行った。

 今季、4年ぶりに最下位に沈んだオリックスについて宮内義彦オーナーは、「落ちるところまで落ちたな、という感想です。ビリだから評価しない。評価させてもらえるようなチームに変えてもらう」と辛口なコメント。しかし、「我々は一歩足らないところがあった。そこを何とかすることがシーズンオフの課題。どうにもならないチームだったとは全く思っていない。もうちょっとだった」とねぎらった。

 さらに「ゲームですから、『ベストで戦って負けました』じゃあダメ。何が何でも勝つ、負けてたまるかというすごい執念を持ってもらいたい」と注文。報道陣から優勝した20年前の事を問われると「忘れてしまってますから、思い出させほしい。でも、あの頃の選手はものすごい執念があったよね」と当時を振り返った。

 福良監督も、「悔しくて情けない」と悔しさをにじませる。「個々のレベルアップが必要。一人一人がどのように変わっていくか。秋季練習、キャンプが大事になってくる」と話し「全体的に練習量は増えると思う」と昨日から始まった秋季練習での底上げを誓った。

 30分超の会談では、選手一人一人について評価し合ったという宮内オーナーと福良監督。しかし、個人名について宮内オーナーは「ここで名前を挙げるには至りません」と話し、「(来年のオーナー報告の場で名前を挙げられる選手が)3、4人出れば優勝ですな。ピッチャー2人、打者2人。意外な人がですよ」と続けた。

 さらに、若手の積極的起用について、「出てくるかもしれないなぁという程度のところで終わった。レギュラーを完全に取るとか、エースが取って代わるとか、そういうことがなかった。影が見えた程度。春までに頑張ってほしい」と現有勢力の台頭に期待を込める。

 福良監督も「若手全員があと一歩伸びてほしい。今のレギュラーとどこまで競争できるか。競争がないと強いチームはできていかない」と同調した。

 また、国内フリーエージェント権を取得した糸井嘉男について宮内オーナーは「チームの中心となる、なくてはならない選手。残っていただくことを球団にお願いしている」と残留交渉に全力を注ぐ構えを示した。

 今季はレギュラーシーズンだけでなく、オープン戦、交流戦、二軍全てで最下位となるプロ野球史上初の“完全最下位”という不名誉な成績に終わったオリックス。福良監督は「これ以上落ちるところはない。上だけをみて、1位しか考えてない」と語気を強めた。