東京新大学野球連盟・秋季リーグ戦
○ 創価大 4 − 3 流通経済大 ●
<10月15日 県営大宮球場>


◆ 多くのスカウトが見守る中、創価大・田中が完投!

 複数球団のスカウトがネット裏で見つめるなか、5日後に迫ったドラフトでの競合が予想される創価大・田中正義と、同じく上位での指名が確実視される流通経済大・生田目翼が県営大宮球場で投げ合った。

 昨年6月29日に行われたNPB選抜との壮行試合で、プロ相手に7者連続三振を奪うなど4イニングを投げて8つの三振を奪い衝撃を与えた田中は、今ドラフト最大の目玉とされている。今春のリーグ戦は右肩の炎症により2試合にとどまったが、秋のリーグ戦から復帰した。

 その田中は制球に苦しみ5回3失点で降板した10月8日の杏林大戦以来の登板となったこの日、「思ったより落ち着いて投げることができた。立ち上がりは良かったと思います」と初回を三者凡退に抑える上々の立ち上がり。しかし2回、先頭に三塁線を破られる二塁打で出塁を許すと、一死三塁からスクイズを決められ先制を許す。

 その後、創価大が1点をリードして迎えた5回、田中は逆転を許してしまう。二死からヒットと四球で得点圏に走者を背負うと、「自分の真っ直ぐに対応していることに気づけなかった」と悔やんだ一球を、2番本間にレフトに運ばれて2点を奪われた。

 それでも、6回以降は「点を取られるたびに逆転してくれた。気持ち的にも切り替えやすかった。野手に感謝しています」と尻上がりに調子をあげていき、8回二死走者なしで迎えた4番笹田の4球目には、この日最速の153キロを計測。9回、最後の打者に対しては151キロのストレートを投じ、空振りの三振に打ち取るなど、圧巻のピッチングを披露した。

 春のリーグ戦・4月5日の杏林大戦以来となる完投に田中は「先発したからには、完投することがチームとしてはベスト。達成できたことには成長したかなと思います」と振り返った。

【田中正義の投球内容】
9回 5安打 1四球 8奪三振 3失点


◆ 生田目は敗戦…

 流通経済大学の生田目は、大学3年の時に出場した全日本大学野球選手権で同校を29年ぶりの準優勝へ導き、一気に評価をあげた。ただ3年秋以降は故障に泣き、4年春を棒に振るなど苦しいシーズンが続いた。

 故障が癒えた今秋のリーグ戦から復帰。この日は初回、一死走者なしから内野安打と四球でいきなり得点圏に走者を背負うも、併殺に仕留めピンチを切り抜ける。しかし1点リードの3回にタイムリーで2点を失うと、2−3で迎えた6回に四球と失策でピンチを広げ、8番の鈴木にセンター前に同点タイムリーを浴びた。

 続く7回は先頭の賀部、続く伊東に1球もストライクが入らず連続四球を与えたところで降板。後続の投手が失点したため、生田目は敗戦投手となった。

 試合後、生田目は「(田中よりも先に降りたくない)そういう気持ちもあった。マウンドに上手くあわせることができなかった」と振り返った。

【生田目翼の投球内容】
6回0/3 5安打 5四死球 2奪三振 4失点


◆ 気になるドラフトは?

 10月20日のドラフト会議が目前に迫っている。この日は、ネット裏に多くの球団スカウトが彼らの投球を見つめた。

 田中は「ドラフトは全く頭に入っていなかった。とにかく流通経済大から勝ち点を取る事だけ」と全く意識していなかった様子。

 一方の生田目も「相手の打者をどう抑える事だけ考えていたので、(ドラフトのことは)あまり気にしなかった。創価大から勝ち点を取るまでは、リーグ戦にだけ集中している。その後ドラフトのことを考えようと思います」と話した。

 なお、勝利した創価大は16日の試合に勝利すると秋のリーグ戦の優勝が決まる。

【ランニングスコア】
流|010 020 000|3
創|002 001 10X|4
[勝]田中
[敗]生田目

秋季リーグ戦1部順位表
1位 創価大 勝点3
8勝1敗 勝率.889

2位 流通経済大 勝点3
6勝2敗 勝率.750

3位 共栄大 勝点2
5勝3敗 勝率.625

4位 杏林大 勝点2
4勝8敗 勝率.333

5位 東京国際大 勝点1
5勝5敗 勝率.500

6位 高千穂大 勝点0
1勝10敗 勝率.091