◆ 糸井は35歳で盗塁王

 今季、糸井嘉男(オリックス)がNPB史上最年長盗塁王に輝いた。糸井は盗塁だけでなく、打率も2年ぶりに3割を記録。走攻守にとても35歳とは思えないレベルを保っている。

 糸井は03年自由獲得枠で日本ハムに入団。入団当初は投手を務めていたが、3年目の06年シーズン途中に野手に転向。野手転向4年目の09年にレギュラー定着した。28歳のシーズンにレギュラー定着した糸井は、30歳を越えてから才能を開花した印象だ。

 30歳のシーズンとなった11年に最高出塁率のタイトルを獲得すると、翌12年も同タイトルを受賞。32歳のシーズンに日本ハムからオリックスへトレード移籍。オリックスへ移籍してからも33歳の14年に打率.331、19本塁打、81打点とキャリアハイの成績を残し、首位打者と最高出塁率のタイトルを獲得した。

 昨季は故障や打撃不振で09年から続いていた連続打率3割が途切れるなど、レギュラー定着後最悪のシーズンとなったが、今季は見事に復活。特に盗塁はキャリアハイとなる53盗塁を決めた。糸井は、歳を重ねるごとに進化している。

【20代成績】
339試 率.294(1112−327) 本35 点143

【30代成績】
827試 率.304(3041−924) 本90 点382


◆ 引退組では和田氏が30代から開花

 昨季限りで現役を引退した和田一浩も糸井と同じように、30代に入ってから成績を上げた選手の一人だ。和田は96年ドラフト4位で、捕手として西武に入団。捕手では芽が出なかった和田は、01年オフに外野へコンバート。

 このコンバートが、結果的に和田のプロ野球選手としての価値を高めることになった。翌02年、30歳で初めて規定打席に到達し、打率.319、33本塁打をマーク。05年には首位打者のタイトルを獲得。07年オフにFA権を行使して中日へ移籍し、38歳の10年にはリーグMVPに輝いた。引退した昨季、史上最年長となる42歳11カ月で通算2000安打を達成した。

【20代成績】
210試 率.300(496−149) 本20 点71

【30代成績】
1303試 率.310(4747−1470) 本251 点780

【40代成績】
455試 率.283(1523−431) 本48 点230

 その他、現在阪神で指揮を執る金本知憲、14年に現役を引退した稲葉篤紀なども、30代に入ってから成績が向上している。