◆ 新人ながら打率.294、出塁率.339

 2位に17.5ゲーム差をつけ、独走でセ・リーグを制した広島。CSファイナルステージでも勢いに乗るDeNAを退け、25年ぶりとなる日本シリーズ進出を決めた。相手は日本ハムに決定。リーグ王者同士の戦いは22日に幕を開ける。

 CSでは1番の田中広輔が打率.833、出塁率.882と覚醒し、CS突破チームから選出されるMVPに輝いた。4試合で突破を決めたため、鈴木誠也、松山竜平らは低打率で終わったが、彼らには日本シリーズでの巻き返しに期待したいところだ。

 そんな中、ドラフト5位ルーキーの西川龍馬がまたしても存在感を示した。打席は黒星を喫した第3戦の1打席のみだったが、0−3の8回に先頭打者として代打起用され、DeNAのセットアッパー・三上朋也から快心の右前打を放った。

 CS初打席で快音を響かせた新人内野手は、ペナントレースでもプロ初打席となった3月27日のDeNA戦で、右中間突破の三塁打を放っていた。

 ルーキーイヤーは、本職とする遊撃にフルイニング出場の田中広輔、二塁には菊池涼介、三塁にはルナ、安部友裕と、常に高い壁が立ちはだかった。それでも代打と守備固めを中心に62試合に出場し、少ない打席数ながら打率.294、出塁率.339と非凡な打撃センスを見せつけた。


◆ プロ初先発が日本ハム戦、しかも4打数2安打と活躍

 細身ながらもバットコントロールに優れ、そのスイング軌道は現役時代の石井琢朗打撃コーチを彷彿とさせる。名門・敦賀気比高から社会人・王子を経てプロ入りした21歳は下位指名だが、かつて丸佳浩、田中も背負った出世番号「63」を与えられ、1年目から期待通りの野球センスを発揮した。

 プロ初スタメンは「8番・指名打者」で出場した6月9日の日本ハム戦(札幌ドーム)。この試合でも最初の打席で左前打を放つなど、4打数2安打でプロ初となる複数安打をマークした。

 そして時は経ち、日本シリーズの相手は自身にとって縁起のいい日本ハムに決まった。CSではルナが右肩の故障で離脱したため、西川は日本シリーズでもメンバー入りする可能性が高い。

 さらに札幌ドームでの戦いは指名打者制のため、CS以上の出番が予想される。ペナント、CSに続き、日本シリーズでの初打席初安打に期待がかる西川龍馬。日本シリーズでも強心臓ぶりを発揮し、32年ぶりの日本一を手繰り寄せるラッキーボーイになってほしいところだ。