◆ 競合でも特攻?それとも単独狙い?

 2016年のドラフト会議まであと2日――。今年は各カテゴリーに有望な選手が揃う“豊作イヤー”とも言われ、その注目度は高い。

 しかし、それ故に各球団は1巡目の指名に頭を悩ませることになるだろう。競合するリスクを回避して一本釣りを目指すのか、それとも競合覚悟で欲しい選手を獲りにいくのか...。そこに各球団の色が出る。

 ここではドラフトが現行の制度になった2008年以降の8年間を振り返り、各球団の1巡目の指名傾向と、抽選となった場合の勝敗を探ってみた。今回はセ・リーグ編。


◆ 中日=単独3回:競合5回(2勝3敗)

 過去8年で競合指名は5回。昨年は3球団が競合した岐阜出身の高橋純平を指名した結果、交渉権の獲得に失敗。しかし、再抽選では小笠原慎之介を引き当てた。

 ここ数年、セ・リーグの各球団は抽選結果が芳しくないが、その中で2勝3敗という結果は上々。

2015年:[競合] 高橋純平(×3)⇒ 小笠原慎之介(○2)
2014年:[単独] 野村亮介
2013年:[競合] 松井裕樹(×5)⇒ 鈴木翔太
2012年:[単独] 福谷浩司
2011年:[競合] 高橋周平(×3)
2010年:[単独] 大野雄大
2009年:[競合] 菊池雄星(×6)⇒ 岡田俊哉
2008年:[競合] 野本 圭(○2)


◆ ヤクルト=単独1回:競合7回(0勝7敗)

 競合覚悟でドラフトに臨み、過去8年で0勝7敗と完敗。抽選で敗れ続けてはいるが、2010年に再々抽選で交渉権を手にした山田哲人の今を考えると、悪いことばかりではないのかもしれない。

 とはいえ、「そろそろ当たりを…」という思いは強いはず。今年こそ真中監督に歓喜の瞬間は訪れるのか!?

2015年:[競合] 高山 俊(×2)⇒ 原 樹理
2014年:[競合] 安楽智大(×2)⇒ 竹下真吾
2013年:[競合] 大瀬良大地(×3)⇒ 杉浦稔大(○2)
2012年:[競合] 藤浪晋太郎(×4)⇒ 石山泰稚
2011年:[競合] 高橋周平(×3)⇒ 川上竜平
2010年:[競合] 斎藤佑樹(×4)⇒ 塩見貴洋(×2)⇒ 山田哲人(○2)
2009年:[競合] 菊池雄星(×6)⇒ 中沢雅人
2008年:[単独] 赤川克紀


◆ 阪神=単独1回:競合7回(2勝5敗)

 ヤクルト同様、過去8年で7度の競合。その結果は2勝5敗だが、最多競合の有力投手がほぼパ・リーグに流れていくなか、2012年には藤浪晋太郎を引き当てた。

 ここ3年は大卒の即戦力を1位で指名しているが、果たして今年は...? 競合の場合には、高山を引き当てた金本監督のくじ運にも期待がかかる。

2015年:[競合] 高山 俊(○2)
2014年:[競合] 有原航平(×4)⇒ 山崎康晃(×2)⇒ 横山雄哉
2013年:[競合] 大瀬良大地(×3)⇒ 柿田裕太(×3)⇒ 岩貞祐太(○2)
2012年:[競合] 藤浪晋太郎(○4)
2011年:[単独] 伊藤隼太
2010年:[競合] 大石達也(×6)⇒ 榎田大樹
2009年:[競合] 菊池雄星(×6)⇒ 二神一人
2008年:[競合] 松本啓二朗(×2)⇒ 藤原紘通(×2)⇒ 蕭一傑


◆ DeNA=単独2回:競合6回(1勝5敗)

 DeNAも競合数は6回と多い。その年のNo.1競合の選手を指名していることが多く、結果は1勝5敗。1勝は2球団競合の2008年(松本啓二朗)のみで、3球団以上の競合に参戦した2010年から2014年にかけては全敗だった。

2015年:[単独] 今永昇太
2014年:[競合] 有原航平(×4)⇒ 山崎康晃(○2)
2013年:[競合] 松井裕樹(×5)⇒ 柿田裕太(○3)
2012年:[競合] 東浜 巨(×3)⇒ 白崎浩之
2011年:[競合] 藤岡貴裕(×3)⇒ 松本竜也(×2)⇒ 北方悠誠
2010年:[競合] 大石達也(×6)⇒ 須田幸太
2009年:[単独] 筒香嘉智
2008年:[競合] 松本啓二朗(○2)


◆ 巨人=単独6回:競合2回(0勝2敗)

 ここ8年で6度の単独指名は12球団最多。競合はわずかに2回で、そのうちの1回というのは巨人以外入団拒否の姿勢を表明していた菅野智之に対し、日本ハムが強行指名したケースが含まれる。

 抽選の連敗を止めることができるのか、はたまた今年も一本釣りを狙うのか...。

2015年:[単独] 桜井俊貴
2014年:[単独] 岡本和真
2013年:[競合] 石川 歩(×2)⇒ 小林誠司
2012年:[単独] 菅野智之
2011年:[競合] 菅野智之(×2)⇒ 松本竜也
2010年:[単独] 沢村拓一
2009年:[単独] 長野久義
2008年:[単独] 大田泰示


◆ 広島=単独4回:競合4回(1勝3敗)

 ここ8年では、単独と競合が4回ずつ。交渉権を手にしたのは2013年の大瀬良大地だけで、再抽選の結果も併せて考えると、他のセ・リーグ球団同様くじ運には恵まれていない。

 近年は大卒投手をドラフト1位で指名する傾向にあるが、果たして今年は...!?

2015年:[単独] 岡田明丈
2014年:[競合] 有原航平(×4)⇒ 野間峻祥
2013年:[競合] 大瀬良大地(○3)
2012年:[競合] 森 雄大(×2)⇒ 増田達至(×2)⇒ 高橋大樹
2011年:[単独] 野村祐輔
2010年:[競合] 大石達也(×6)⇒ 福井優也
2009年:[単独] 今村 猛
2008年:[単独] 岩本貴裕


(○は当たり、×はハズレ。記号横の数字は競合数)