◆ 黒田博樹、引退…

 衝撃のニュースが飛び込んできたのは18日午後5時前のこと。広島・黒田博樹の現役引退が一斉に報じられた。

 1975年2月10日生まれの41歳右腕。日本で13年、アメリカで7年間プレー。キャリア20年で通算203勝184敗1セーブという成績を残し、男はユニフォームを脱ぐ。


◆ 電撃復帰から200勝、そして優勝...

 2015年、日本は“男気”フィーバーに沸いた。

 黒田博樹の日本球界復帰――。アメリカで年俸20億円とも言われるオファーがあったとされた中、男は古巣・広島への復帰を選んだ。

 40歳を迎えるシーズンながら、アメリカで培ったボールを動かす投球術で打者を翻弄。先発ローテーションを守り、いきなり11勝をマークしてみせる。


 迎えた2016年、チームは開幕から絶好調。黒田も7月23日の阪神戦で史上2人目となる日米通算200勝を達成。投手陣の精神的支柱として好調なチームを支え続けた。

 そして迎えた9月10日、優勝がかかった巨人戦で先発の順番が回ってくる。「出来すぎ」と言われた展開の中、黒田は6回を3失点の力投。チームを25年ぶりのリーグ優勝へと導き、優勝が決まった試合の“勝利投手”としてその名を刻んだ。


◆ “男気伝説”、完結へ――

 プロ20年目、41歳にして迎える初めての日本シリーズ。いよいよ迎える大舞台を前に、男は決断を下した。

 32年ぶりの日本一が“置き土産”...。

 そんなことになったらそれこそ「出来すぎ」な展開だが、事実は小説よりも奇なり。今年最後にして、最大のドラマとなる。


 一方の相手も、武田勝の「俺のために日本一になれ」で団結する日本ハム。初顔合わせの日本シリーズは、どちらも“絶対に負けられない”気持ちを持ったチーム同士の激突となる。

 “男気”伝説の完結へ――。黒田博樹41歳、背番号「15」の最後の姿を目に焼き付けよ。


▼ 黒田博樹
生年月日:1975年2月10日生
身長/体重:185センチ/93キロ
投打:右投右打
経歴:上宮高 − 専修大 − 広島(96年・2位)
[NPB通算] 321試(2021回2/3) 124勝105敗1セーブ 奪三振1461 防御率3.55
[MLB通算] 212試(1319回) 79勝79敗 奪三振986 防御率3.45