侍ジャパンを率いる小久保裕紀監督が18日、11月10日(木)から13日(日)にかけて東京ドームで行われる強化試合の代表メンバー28人を発表。来年の3月初旬に開幕するWBC向けた最後の強化試合の意義や意気込みを語った。

なお、練習は11月6日(日)から行われるが、一般に公開される予定はない。


◆ 見極めと結束を強調

本大会前に行われる最後の強化試合ということもあり、小久保監督は「初めて侍ジャパンのユニフォームに袖を通す選手もいるので、そういった選手たちの見極めや、彼らのパフォーマンスを高められるような集まりにしたい」との思いを語り、次のように続けた。

「このメンバーを中心として戦うのは間違いないので、WBC本番に向けて結束力を高める8日間、4試合にしたい。この8日間を大切に過ごし、本番を見据えて勝ちにいく試合運びを見せたていきたいと思う」


◆ 当落線上の初選出組

 今回の強化試合で注目している選手については「全員」と前置きしつつ、「大野が新たに入ったが、捕手のレギュラーが決まっていないので、そこは強化のポイント」、「野手で新たに入ったのは鈴木しかいない。右の外野手が不足しているなか、彼の活躍には期待している」とコメントし、初選出となった大野奨太(日本ハム)と鈴木誠也(広島)の名前を挙げた。

 しかし、外野には鈴木と同じ右打者で、侍ジャパンの一員としてプレーしてきた平田良介(中日)もいる。小久保監督は、シーズン終盤に肩を痛めた平田の「現状を考慮して選ばなかった」ことも明かしており、鈴木が本大会に向けたメンバーに生き残るには、それなりのアピールが必要となりそうだ。


◆ 4番に二塁手…気になる選手の起用法は!?

 また、中田翔(日本ハム)と筒香嘉智(DeNA)が候補となっている4番については、「現時点では決めてない。今回の強化試合を見ながらになる」とコメント。2年連続でトリプルスリーを達成した山田哲人(ヤクルト)と、球界屈指の守備力を誇る菊池涼介(広島)の二塁手争いに関しては、「どちらも素晴らしい。自分のポジション以外のところでも守ってもらう可能性もある」との考えを示し、併用の可能性も示唆した。

 その他の選手に関しても、現時点では抑えを固定する意向がないことや、先発に転向した増井浩俊や千賀滉大に関しては、先発での実績を評価しての選出であることを踏まえつつ、第二先発や中継ぎとしての起用も考えていることを明かした。

 いずれにしても、「今回はそのほかのポジションや打順での起用も考えられる」ことを強調しており、様々な状況を想定した選手の起用法を模索しつつ、「負けられない試合を前提とした試合運びを見せていく」ことになりそうだ。


◆ キャプテンは……

 また、これまで嶋基宏(楽天)が担ってきたキャプテンに関しては、「最初は引っ張る選手がいないとお互いが遠慮するという考えがあったが、ある程度は常連のメンバーもできてきたので、あえて一人を名指しすることはしない」、「嶋を含め、(WBCを経験している)内川、元気印の松田、この辺りが今までどおりにやってくれればいい」との意向を示し、選手一人ひとりの“日本代表としての自覚”に信頼を寄せた。


 なお、侍ジャパンは10日(木)と11日(金)にメキシコ代表と、12日(土)と13日(日)にオランダ代表と対戦する。